【今週の秘蔵フォト】無敵の脚線美を誇りつつアイドルを超えてマルチミュージシャンとして活躍し、絶大な人気を誇ったのが森高千里だ。特に1989年のアルバム「非実力派宣言」は衝撃的でタイトル、大胆なジャケット、内容は当時のロックファンにまで「確信犯的」なインパクトを与えた。
86年8月、ポカリスエットのイメージガールコンテストで優勝。審査員を務めたコピーライターの糸井重里氏と同CMで共演。何とも不思議かつ愛らしいキャラクターで人気を呼んだ。
87年1月31日付本紙には東宝「あいつに恋して」(5月公開)を撮影中の森高のインタビューが掲載されている。「イメージガールになったことは今までで一番うれしかったです。芸能界には興味がなかったんですが、友達が応募してくれて、まさか受かるとは…」。コンテストでは審査員の目をじっと30秒見つめてから「…好きです」と言う、簡単なようで実に難しい試験をクリア。初々しさが受けたようだ。「私、キャーキャー騒げないし、ヘラヘラできない。かわいいタイプの女の子にはなれない」と自己分析した。
見出しには「古風+大人の色気」の文字が。撮影中の映画では風見慎吾の恋人役で北海道原産の道産子(馬)を生産する牧場の娘役だった。北海道ロケでは馬に乗って走り回ったが「走ろうとすると足蹴りするし、おなかに触ると走り出しちゃう。坂道を車より速く走った時は死ぬかと思って泣きました」と語った。
同年5月には映画の主題歌「NEW SEASON」でワーナーから歌手デビュー。高1時にバンドを結成してドラムを担当。音楽はオールラウンドにこなせるという。会社も「自分で曲を作れ演奏もできる本格的なミュージシャン」にと期待を寄せていたようだ。
その期待通り「雨」(90年)、「私がオバさんになっても」(92年)、「渡良瀬橋」(93年)などヒット曲を連発。ライブでは様々な楽器も自分で演奏し93年「風に吹かれて」と94年「素敵な誕生日」はオリコン1位を獲得した。
99年に俳優の江口洋介と結婚。2000年代は育児専念のため芸能活動をほぼ休止するが、11年から活動を再開。19年には21年ぶりの全国ツアーを敢行。昨年と今年も全国ツアーを行っている。かつての自称「非実力派」はまだまだ元気いっぱいだ。












