【今週の秘蔵フォト】セーラー服が似合うデビュー当時のアイドルから、後にあらゆるジャンルで大活躍する女優に成長を遂げたのが斉藤由貴だ。1985年2月のデビューシングル「卒業」は、春の卒業時の定番ソングとして現在でも歌い継がれている。

 86年10月14日付本紙には当時20歳の斉藤のインタビューが掲載されている。同年4月から10月4日まで放送されたNHKの連続ドラマ「はね駒」の主役を演じて、全国区の人気者になっていた時期だった。インタビューは東宝「恋する女たち」(大森一樹監督)の撮影中に行われている。金沢を舞台に、女子高生3人の恋と友情を描く作品で、主人公の吉岡多佳子を演じた。

「多佳子は純粋で精神的にも子供っぽいの。好きな人に好きと言えず、真剣に悩む割には表面は言葉が荒々しく、不器用で思ったことの半分も言えないという点では私に似ているわ」と語りつつ、撮影前には「今回はこう演じたいとハッキリ言うことを監督と約束しました」と堂々たる態度を見せた。

 84年に「少年マガジン」のミスマガジンでグランプリを獲得して芸能界に入った。「卒業」で歌手デビューすると同年のドラマ「スケバン刑事」でヒロインの麻宮サキを演じて一気に人気がブレーク。翌年には「はね駒」出演へとステップアップした。

「今、関心があることというか、小さな和楽器を始めたんです。楽器はリズム感がついてくるというでしょう。しかも和楽器は時代を感じさせて情緒もあるから」と目を輝かせつつ、恋愛の話になると「誠実な人が好き。だけど今は恋愛とか結婚とか全く頭にない。仕事が楽しいし、夢中になっています。ただ20歳になった今、好きな人ができたら堂々と言えるように自信を持っていこうと思います」と器の大きさを感じさせるように語った。

 この年は「悲しみよこんにちは」でNHK紅白歌合戦に初出場。以来、歌やドラマや舞台で活躍を続け、56歳の現在も往年の美しさをキープしている。長女で女優兼歌手の水嶋凜もミュージカル「シンデレラストーリー」では女優の加藤梨里香とダブルキャストで主人公のシンデレラ役を務めるなど、親娘で輝きを放ち続けている。