中国共産党機関紙・北京日報は12日、若者に絶大な人気を誇る俳優の李易峰(リー・イーフォン=35)容疑者を北京当局が買春容疑で逮捕したと報じた。買春疑惑が交流サイト(SNS)上で出ていた。香港メディアによると事務所は10日、SNSで否定の声明を発表。だが、声明は現在、閲覧制限のため見られなくなっている。

 李容疑者はSNSで6100万人のフォロワーを持ち、中国で絶大な人気を誇る。海外高級ブランドの広告に出演しているほか、中国のアパレルブランドや、健康食品大手、日本企業の広告にも出ていた。

 ユーチューブチャンネル「地球ジャーナル ゆあチャン」で日中の情報を発信している中国人ジャーナリストの周来友氏はこう語る。

「人気俳優の逮捕について、中国メディアは買春容疑が焦点となれば勾留期間は最高で15日間、罰金刑5000元(約10万円)と伝えています。今回、中国で買春容疑や性的暴行で逮捕される大物は、昨年10月に逮捕された世界的ピアニスト・李雲迪(リー・ユンディ)や、昨年7月に性的暴行で逮捕された呉亦凡(ウー・イーファン)に続いて3人目です」

 中国当局は外貨獲得をできるほどの世界的スターを摘発している。それ以外にも、政界などにも深くメスを入れている。

 周氏は「中国では現政権が相次いで大物官僚や政治家、芸能人を汚職容疑などで逮捕しています。(習近平国家主席は)秋の共産党大会で3期連続での続投を目指すための実績作りのアピールのため、たとえ芸能界であっても、いかなる犯罪も許さないという決意の表れということなのでしょうか」と指摘している。