米俳優ジョニー・デップ(59)に名誉棄損で訴えられ、敗訴した元妻アンバー・ハード(36)の弁護側が、陪審員選定の不備を理由に裁判のやり直しを求めたことに対し、デップ側は11日、「取るに足らない理由」だとして裁判所に却下するよう要求する意見書を提出した。

 米FOXニュースなどによると、ハード側は8日、裁判を担当した米バージニア州フェアファックスの裁判所に、陪審員として招集された77歳男性に成り代わり、同じ姓を持つ52歳男性が陪審を務めていたことが分かったとし、陪審による評決は無効だと主張。裁判のやり直しを求めた。

 ハード側は「本来は陪審員ではない者が陪審員を務めるというのは大きな問題で、裁判所も同意すると理解する。今回のような注目を集める裁判の場合はなおさらだ」と訴えた。

 これに対しデップ側は2人の男性は父親と息子で、陪審員7人に関する詳細な資料から、陪審として出廷した息子が「77歳ではなく、明らかに若いことは裁判当初から分かっていたはず」だとして、ハード側の言い分は〝後付け〟だとして主張の妥当性を否定。「息子が父親に代わっていたとしても、被告に対する偏向はなかった」と付け加えた。

 また、ハードに支払いを命じた賠償金1035万ドル(約14億円)が高すぎるという被告側の主張についても、デップ側は妥当な金額だとした上で、「陪審による決定について、被告側はいかなる点においても否定する正当な根拠がない」と指摘。裁判所にハード側の申し立てを棄却するよう求めた。