川崎競輪場で23日、S級シリーズが開幕する。神奈川県の緊急事態宣言も21日に解除され、今節はファンも入場できる。ナイターで行われる3日間は〝熱い川崎〟での激闘に期待がかかる。

 前検日(22日)は各選手が入念に準備を行う中、初日のS級特選12Rに出走する海老根恵太(43=千葉)は、異様なほど緊張の面持ちだった。「上級生もいるし、出番はないかもしれないんですけどね」

 現在、開催中の第93回選抜高等学校野球大会。息子の優大(16)さんが名門・大阪桐蔭で新2年生にして出場メンバーに選ばれている。23日の1回戦は智弁学園(奈良)と対戦という注目の一戦だ。「本当は応援に行きたかったけど、この川崎を欠場すると1か月くらい競走がないんです。勝ってくれれば、その後は全部見に行けるので」と昼はひたすら初戦突破を祈り、夜の自身の戦いに挑む。

 2009年のグランプリ王者も43歳、息子の活躍を楽しみにする年齢になった。「オレよりデカいし」。とはいえ、直近3場所は決勝5着、優勝、準優勝と上向いている。南関3番手で脚をため、直線一気のシーンも十分ある。