人気俳優・田中圭(36)の〝泥酔保護騒動〟がキナ臭い展開になっている。8月3日早朝、世田谷区の自宅に向かうタクシー内で酔いつぶれ、警察に保護されていたことがNHKの報道で4日、明らかになった。田中の酒グセの悪さは有名ではあるが、1か月前の出来事がなぜ今ごろ表沙汰になったのかは謎だ。所属事務所は一報を伝えたNHKに不信感を抱いているというが…。

 田中は最も旬な俳優の一人だ。現在は、女優・石原さとみ主演のドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系)に、薬剤部副部長の瀬野章吾役として出演中。また、11日スタートの新テレビドラマ「キワドい2人―K2―池袋署刑事課神崎・黒木」(TBS系)では、ジャニーズグループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介演じるキャリア刑事の先輩・黒木賢司役を演じている。最近人気の高いバディものだ。

 そんな田中をNHKによる〝泥酔報道〟が直撃。ことの真相はこうだ。

「スタッフ数人と飲みに行った田中は、タクシーに乗って帰ろうとしたところ、仕事の疲れもあって、眠り込んでしまったようです。指定の場所に着いても、運転手の呼びかけに応じず、そのまま警察署につれて来られた。それから数時間眠って回復したので、警察官が自宅まで送ったというのが真相。その後、田中はタクシー運転手が残した電話番号に連絡し、代金もきちんと支払ったようだ」(事情を知る関係者)

 所属事務所の広報担当者も本紙の取材に事実を認めた。

 田中の酒好きは「相当なもの。ゴリゴリの体育会系のノリ」とあるテレビ局関係者は証言する。

「とにかく飲みっぷりがすごい。自分が率先して『乾杯!』と場を盛り上げるタイプ。1次会でフラフラになることもある。ざっくばらんなトークで男っぽいから、打ち解けるのも早いけど、これだけ売れているんだから、飲み方には気を付けた方がいいという心配もあった」

 田中は妻子持ちで、ドラマ「アンサング・シンデレラ」で共演する石原にも二日酔いで現場入りすることをたしなめられたという一部報道もあった。ネット上でも「案の定」「やっぱり」などの声が噴出している。

 他方で、田中は事件を起こして逮捕されたわけではない。本紙の取材に所轄警察署は「広報案件ではないのでお答えしかねます」とコメント。とある関係者によれば「所轄警察もNHKの報道を見て驚いたそうだ。事前に(NHKから)問い合わせはなかったと聞いている」という。

 これには田中の所属事務所も「なぜ1か月も前の話を今になって報じるのか。田中を潰す気か!」と、NHKに対して不信感をあらわにしているという。

 とはいえ、コロナ禍で飲みに行きたいのを我慢して過ごしている人も多い中、酔い潰れるまで飲酒するのは猛省すべきだろう。しかも、ここまで泥酔したら何らかのトラブルに巻き込まれた危険性もあったはずだ。事件性がなかったでは済まされない。

「よりによって11日からの『キワドい2人』で刑事役を演じますからね。直前のタイミングで警察にお世話になるなんて、赤っ恥ですよ。しかも今回の報道で妻子持ちの田中の〝はじけっぷり〟の一端が垣間見えてしまった。週刊誌のエサになりかねない」(前出の芸能関係者)

 NHKで報道班とドラマ制作班は別部署。今回はあくまで「報道」の取り扱いだろうが、所属事務所としては「そりゃないよ、NHKさん」といったところだろう。裏を返せば、NHKが取り上げざるを得ないほど、田中が売れっ子になったともいえるが、今後は飲みすぎに注意すべきだろう。