【鳴門ボートSGオーシャンカップ=カウントダウンコラム「夏が来た!」(最終回)】開幕が21日に迫ったボートレース鳴門の「第25回オーシャンカップ」――。直前連載「夏が来た!」の最終回は前人未到の女子SG制覇に挑むレーサーの胸中に迫った。

 今大会は守屋美穂、遠藤エミ、大山千広の3人の女子選手が挑む。24度目の出場、準優進出4回とSG実績を積み重ねている遠藤が最も偉業達成に近い存在だろう。

 そして急成長を遂げた大山も可能性を秘める。昨年のプレミアムGⅠ「レディースチャンピオン」で優勝すると「クイーンズクライマックス」も優出と女子2大タイトルで活躍。さらに11月の福岡GⅠ66周年記念でも優出と男女混合GⅠでも結果を出した。

 6度目のSG挑戦となる今回に向けての心境にも変化が生じている。「いつもは“勉強します”って言うんですけど、やっぱり準優、優勝戦に出るって思って、そこへ行くようにしないと…。そうしないと先がないなってオールスターで思いました。準優、優勝戦へ向けて活躍する気で行きます。SGを取れる選手になりたいので…」と決意を表明した。

 この思いに至ったのも大舞台での経験を積み重ねることで“危機感″を抱いたからだ。「漠然とSGの人たちがすごいっていう認識はありました。いざ走って、どれだけ差があって、どれだけ自分がヘタなのか、すごく目に見えて分かって、肌で感じた。自分の足りないものが本当にすごく見えて…。焦りも…」。より高いレベル、いや頂点を目指しているからこそ湧き起こる危機感。大山にとってSGは“挑戦”ではなく“勝負”の場だ。

 守屋は昨年7月の芦屋GⅡモーターボート大賞でV。グレード制導入後、男女混合のGⅡ以上で優勝した4人目の女子レーサーとなった。今回が通算7度目のSG出場。そのうちファン投票で選出されるオールスターが4回とあって「自分が自力で行けるSGは少ない。まだ自分がSGに出られる選手と思ってない。すごい選手がいる特別なレースだし、現状でもそんなレベルに達してない」と控えめだ。ただ出場するからには結果を求める。「まだSGは準優に乗ったことがないので、まずは準優に乗りたい。しっかり考えて舟券に絡むレースができたらいい」と意気込む。