タレントの稲川淳二(74)が8日、大阪市内で「MYSTERY NIGHT TOUR2022 稲川淳二の怪談ナイト~稲川怪談 30年連続公演~」の会見に登場した。

「怪談」の第一人者・稲川が贈る夏の風物詩全国ツアー。1993年にスタートし、コロナ禍に見舞われた20、21年も途絶えることなく、今年で30年連続30回目を迎える。関西では、大阪(8月12~15日、森ノ宮ピロティホール)、兵庫(同21日、アクリエひめじ・中ホール)、滋賀(9月30日、シライシアター野洲)、奈良(10月1日、なら100年会館・大ホール)公演が行われる。

 周年公演といえば、過去の名作を中心に構成されることも多いなか、稲川は「進化進歩しているところを見せたい」と4月上旬から約2か月間、工房にこもってまとめ上げた新作を用意。「怖いんだけど、元気な怪談」を披露するつもりだ。

 大阪公演はお盆のタイミングに行われる。この世とあの世の扉が開いているとも言われるが、「お盆だから何が起こるってわけじゃないけど、みんな楽しみにしてると思う。怪談って娯楽であって、本来は暗い話じゃない。お盆にご先祖さんを思いながら話を聞くのもいいんじゃないか。私、これでも信心深くて毎日、お参りしてる。若い人もお盆を意識してくれたらいいな」と笑った。

 30周年で後進の怪談師も増えた。「周りにもたくさんいますね。みんなやってくれててかわいい。3か所ほどにファンクラブとは別に私の会もできてて、私の(怪談の)イントロ当てクイズをやってる。怪談は昔は一般の家で、お父さんやお母さん、おじいちゃんがやっていたけど、いろんな人がやってくれてる。怪談って、いい意味で残っていくんじゃないか」とうれしそう。

 一方で、怪談とホラーの見分けがついてない人も多く、怪談が持つ優しさや思いやり、時代背景を理解していないことに残念な部分もあるという。

「道理を知らないとおかしなことになっちゃう。テレビで怪談をやっても、審査するディレクターも分かってないことがある。聞いた話を〝怖く怖く〟で話を通しちゃうと、ウソが起こっちゃう。本当の姿を聞かせたいので、私はすごく調べる。怪談をやると、歴史や人間の感情が見える。ただ『怖いよ~』ではなく、それを伝えていきたい」と第一人者としてのプライドを見せた。