元妻の女優アンバー・ハートとの「DV訴訟」に勝訴した米俳優ジョニー・デップが、親友の世界的ギタリスト、ジェフ・ベックと共作アルバムを7月に発表することが2日(日本時間3日)明らかになった。

 英「ガーディアン」によると、ベックの2日英ゲーツヘッド公演にデップがゲスト出演。ベックは「俺たちは実際にアルバムを作った。どうしてそうなったのかは分からないけどね。7月にリリースされるよ」と観衆に向かって発表したという。2人の付き合いは約5年に及んでいる。

 くしくも前日1日には、元妻アンバーを名誉棄損で訴えていた民事裁判の判決が下され、アンバーに損害賠償計1500万ドル(約20億円)の支払いを命じられた。デップによるDV(家庭内暴力)があったとする報道を発端に繰り広げられた法廷闘争に、ひとまずのピリオドが打たれたばかりだった。この結果についてベックは「何という結果だ」と語ったという。

 同公演で2人はジョン・レノンの「アイソレーション(孤独)」、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」やジミ・ヘンドリックスの「リトル・ウイング」などのカバーを共演。2020年には「アイソレーション」を2人名義で公式リリーズしており、その際にデップは「ジェフは私の親愛なる友人であり、私の兄弟、私のギターヒーローの1人だった」と語っていた。デップは、現在のベックの英国ツアーに何度かゲスト出演している。

 デップはプロのミュージシャンとしてのキャリアも豊富で、ザ・キッズというバンドでギタリストを務め、イギー・ポップの前座を務めたこともある。オアシスやザ・ローリング・ストーンズのレコーディングにも参加経験があり、15年にはアリス・クーパー、エアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーとスーパーグループ「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」を結成してアルバムを発表している。

 ベックとのアルバムには新曲も含まれている模様で、晴れて裁判沙汰から解放されたデップはロックミュージシャンとして新たな境地を開きそうだ。