◇山崎小葉音(21)群馬支部123期生

 この1月から適用される2022年前期勝率は4・13。サナギから羽化した蝶が、やっと小さな羽(葉)音を響かせるようになった。
 
 成績上昇の要因は「握るレースを心掛けた」こと。その言葉を裏付けるように1月の児島ヴィーナスシリーズでは握って攻める姿が目についた。5コースで迎えた初戦、6コースの寺田千恵にスリットで先行され〝叩かれるのもやむなし〟の隊形だったにもかかわらず、強気に握ってでたのだ。結果まくりが飛んで6着だったが、格上相手に気後れはなかった。翌日からも道中競りの連続で、何もできず6着というレースは1回もなし。計9走して2着1本、3着3本でシリーズを終えた。

「道中の状況判断が甘いから、着順を下げてしまうレースが多い。今の課題は道中で着を落とさないことですね」

 確かに児島では競り負けるシーンが目立ったが、競りは実戦でしか経験できない。一戦一戦が技量増強の糧になるはずだ。

 現在「アパートで一人暮らし」と独身生活を満喫しながら「実家にはちょくちょく行きます。ご飯を食べに行ったり家族3人でゲームをしたり。スイッチ(ゲーム機)は一人1台持っていますよ(笑い)。一番強いのはお父さんですね(トモヤが父の面目躍如!)。あっ、実家のペラ小屋でペラもやります(笑い)」

 レースやプロペラのアドバイスは「お母さんよりお父さんからもらう方が多いですね。やっぱり現役なので」とレースの参謀役ももっぱらトモヤだという。勝負の世界に身を置きながら、山崎家がホンワカしているのは両親のキャラのなせるわざだろう。それでも今年の目標を聞くと「優出したいです!」ときっぱり。その瞬間、小葉音の瞳はキラッと光った。

〈山崎小葉音・2月の出走予定〉
◇1月30日~2月4日 津中京スポーツスプラッシュキング決定戦
◇2月10日~15日 からつGⅢオールレディース
◇2月22日~27日 桐生GⅡレディースオールスター

 ☆やまざき・こはね 2000年10月7日生まれ。群馬支部の123期生。2018年11月、桐生でデビュー。初勝利は2020年7月、戸田一般戦。母はGⅠ2V、SG2優出の横西奏恵さん(引退)、父はSG11Vの山崎智也。同期に前田滉、西岡成美、上田沙奈らがいる。