函館競輪開設71周年記念(GⅢ・五稜郭杯争奪戦)は16日、2日目を開催した。二次予選6Rでは菊地圭尚(41=北海道)が地元ファンの声援を後押しに快勝。北日本を長らく支えてきた北海道のエースは、今年も決勝進出をノルマに掲げている。

 記念初優勝を地元で。今年もケイショウの応援タイムだ。毎年のように地元記念に参加し、これまで決勝2着が3回。今年こそ、今年こそと期待されながら年齢は40代に乗った。もうバリバリの優勝候補という立ち位置ではないが、それでも「決勝まで上がることしか考えてませんよ」と、北海道の輪界を背負ってきた男は今年も燃えている。

 二次予選では待望のシリーズ初勝利を挙げた。勝ち上がりでの1着は実に4か月ぶりとあって「とりあえずよかった。セッティングを修正したら自転車も流れるようになったし、少しよくなってます」と、レース後はひと安心。大事なところでリズムが上向いてきたのは朗報だ。

 この日、北海道に緊急事態宣言が出されたが、函館競輪は通常通りファンを入れての開催が行われている。菊地のレースにも地元ファンからの温かい声援が飛んだ。「ありがたいですね。いい緊張感があるし、お客さんがいないと練習みたいになっちゃいますから」。準決は鈴木庸之―佐藤慎太郎の3番手ならチャンス十分。今年も決勝のイスは譲れない。