大垣ミッドナイト競輪(FⅡ)は20日、2日目を開催する。初日6Rでは渋谷海(24=北海道)が一番時計の上がり11秒5でまくり快勝。冬季移動先の高松(香川県)での練習が成長の起爆剤となっているようだ。

 これまでは競輪学校に冬季移動していたが、今季は高松を選択。「北海道とは練習も違うし、人によってどういう練習が合うかはあるけど、僕には高松の練習が合ってますね」。香川の選手では1月にS級特進を果たした石原颯(21)、さらに小松島が改修中で高松に出向いている徳島の小川真太郎(28)、島川将貴(26)、久米良(33)を挙げつつ「めちゃめちゃ強いんですよ!」と目を輝かせる。

 肉体面では、香川雄介(46=香川)御用達のジムに通い「体重も増えたし、パワーもつきました」。見た目にも、線が細めだった以前とは同一人物か疑うほど大きくなっている。

 1月に2場所連続落車に遭い、戦法の考え方にも変化が出てきた。まくりの印象が強かったが、ブロックや他者の落車に巻き込まれての〝事故〟の割合も高いことから「後ろを回っているといいことないし、(400バンクなら)600メートル踏むつもりでいかないと、脚もつかないし無事にも走れない」。今はホーム、バックを取り切り、先行型として認識されることを目標としている。心身ともに生まれ変わった渋谷にとって数年後、大きな転換期だったと言える冬になりそうだ。