ボートレース若松のプレミアムGⅠ「第2回ボートレースバトルチャンピオントーナメント」は4日、2日目が終了。8~11レースで準々決勝が行われ、3日目(5日)の準決勝に進出するメンバーが出揃った。

 準々決勝は4レースともイン逃げ決着。逃げた4選手とも1回戦からの連勝となったため、準決勝の枠番は選考順位で確定。田村隆信(徳島=42)が10レース1号艇、毒島誠(群馬=36)が11レース1号艇となり、吉川元浩(兵庫=48)が11レースの2号艇、寺田祥(山口=42)が10レースの2号艇となった。

〝4強〟はいずれも気配上々で、順当に決勝戦に進みそうだが、中でも前年度覇者の田村に注目したい。

 準々決勝9Rは今節2回目のイン戦。3コースからトップSを決めた池田浩二(愛知=42)に対してスリットから伸び返して先マイ。1マークは握って回る形になったがターン後の舟の返り、バックの出足ともに問題ないレベル。激しく競り合う後続を尻目に危なげなく押し切った。

「前半(4R=4着)が6号艇だったので、パンチがつくかと思って調整したら全然ダメ。その反省を生かせましたね。これでいい方向が分かった。今の状態なら何の不満もないです。出足、伸びのバランスが取れているし、乗り心地も気に入っている。レース足がいいですね。展示タイムが出ているし、足自体も普通以上。今もやられることはなかった」と、エンジンをほぼ手の内に入れた様子だ。

 外枠からしぶとく勝ち上がり、最後にツキで白カポックを引き寄せた昨年とは異なり、今年は横綱相撲でピンピン(1着2本)。さほど前評判の高くなかったエンジンを仕上げ、リズムも最高潮だ。

「来年のSG出場権を持っていないですからね。ここを取りたい。足には何の不安もない。準々決勝のスタートも全速で行けた。これで負けたら自分のせいという仕上がり」と力強く言い切った。後は己との戦い。三たびの逃げでファイナルへの道を切り開く。