ボートレース浜名湖の「ルーキーシリーズ第15戦 スカパー!・JLC杯」が27日、開幕する。

 来月に行われるボートレースびわこのプレミアムGⅠ「ヤングダービー(9月17~22日)」開幕まで1か月を切り、今節あたりからリズムを上げていきたい選手が多い今シリーズだが、逆に今節を目標としているレーサーもいる。

 特に地元の板橋侑我(ゆうが、静岡=24)はドリーム戦にこそ選抜されてはいないものの、今節出場している地元静岡勢では唯一のA級レーサー。また、ヤングダービーには選考勝率こそ満たしているものの、事故率過多で出場できなくなってしまっただけに、その点でも今節にかける思いは強い。

 ただ、前検気配は明らかに劣勢だった。「ヤバい。特に直線が良くない。吉川(貴仁)さんがカドで、自分がカド受けだったとはいえ、1艇身やられた」と板橋自身のジャッジも厳しい。それでも、気合は十分で、5月以降の近況勝率は6・17とデビュー6年目での初A1級昇格が視野に入っている。さらには、優出経験こそ多いが、近くて遠い地元での初Vも目標のひとつになっている。

 当然ながらパワーアップを目指して、スタート特訓終了後に本体整備に着手した。初日の出番が9レース1回というのも調整の時間が取れるという点で恵まれた。「とにかくここで何とかしたい」とヤル気は間違いなく〝節一〟。近年のエンジンは整備してもすぐに上位の足になることはなかなかないが、気迫でカバーする構えだ。

 板橋は1996年6月3日生まれの118期生。優勝実績は2018年11月大村と今年5月びわこの2回。19年前期から4期連続でA2級にランクされている静岡のホープ。妻は同じく現役レーサーの勝又桜(静岡=25)という夫婦レーサーだ。