元夫の米俳優ジョニー・デップ(59)に名誉毀損で訴えられ、敗訴した同女優アンバー・ハード(36)が控訴審に向けて新たな弁護団を結成したことが分かった。一方、デップはハリウッド復帰が発表された。

 米ABCニュースによると、新たな弁護団は15日、「(表現の自由などを保障する)米国憲法修正第1条という全てのアメリカ人にとって重要な意味を持つ控訴審で、ハード氏の裁判を担当する機会を与えられたことを歓迎する」とのコメントを発表。

 また、「大衆人気に惑わされず、裁判所が正しく法を適応し、ハード氏への一審判決を覆し、言論の自由という基本的理念を再確認することを確信している」と続けた。また、ハードの代理人は「これは終わりの始まりではなく、ただの始まりの終わり」だとし、「法廷が違えば展開も違う」との声明を文書で発表した。

 6月1日に米バージニア州フェアファックスの裁判所で下された評決では、陪審はデップの訴えを支持し、判決は被告であるハードに1000万ドル(約13億円)を超える損害賠償の支払いを命じた。一方、裁判中にデップ側がハードを侮辱したとして、ハード側が名誉毀損で訴えた訴訟については、その主張を認め、デップ側に200万ドル(約2億7000万円)の支払いを命じた。

 ハード側は先月21日、控訴したが、一審で勝訴したデップはハリウッドに復帰。米FOXニュースによると、デップは約30年ぶりに監督を務めることが15日発表された。19世紀イタリアの画家で彫刻家のモディリアーニの生涯を描く伝記映画「モディ」で、アル・パチーノらと共同プロデュースする。

 劇作家デニス・マッキンタイアによる舞台「モディリアーニ」の映画化で、同画家のパリ時代のある時期を中心に描くという。製作は来年欧州でクラインクインする予定。