国際政治学者の三浦瑠麗氏が〝陰謀論〟について再び言及した。

 三浦氏は安倍晋三元首相が山上徹也容疑者に銃撃された直後から、ネット上で散見される真偽不明の陰謀論に警鐘を鳴らしてきた。12日にはツイッターで「本件は陰謀論となりつつあります。誰それが『統一教会』だとか、信者だとか、黒いつながりだとか根拠なしに書き込むのは、ヒラリーに対して『児童売春組織』関与云々のデマを振り撒いたり、誰かを在日朝鮮人ではないかと書き込んだりするのと同様のことです。人権に対するリテラシーが必要です」と投稿している。

 三浦氏は19日にも安倍元首相死去を経ての国内情勢について「あらためて、先進各国において冷戦が終わり、むしろ、ロシアのウクライナ侵攻によってポスト=冷戦が終わろうとしている時代に、未だに冷戦の亡霊たちを引きずっている日本政治の特異性を突きつけられる思いです」とツイート。

 続けて「まあ、あと誤情報と陰謀論の跋扈。陰謀論とはファクトよりも直感に頼る態度です。数多くの誤情報や意図的な決めつけ、陰謀論が広がっていますね。自分は知的だ、自分は世間よりもモノがわかっていると自認する人ほど嵌まりやすい。容疑者のものとされるTwitterの投稿にもそんな傾向が窺えますよ」と指摘した。

 山上容疑者のものと思われるツイッターアカウントには計1363件の投稿があり、安倍元首相の人物評価や、旧統一教会への憎しみ、母親について記されている。