鬼滅の刃効果で吉原に〝聖地巡礼〟…識者が指南する「正しい遊郭の歩き方」

2021年12月07日 05時15分

早くも社会現象になった「鬼滅の刃 遊郭編」(東スポWeb)
早くも社会現象になった「鬼滅の刃 遊郭編」(東スポWeb)

 大人気アニメ「鬼滅の刃 遊郭編」(フジテレビ系)が5日にスタートし、視聴率9・2%を記録したことが話題になっているなか、「遊郭」という言葉にも注目が集まっている。ファンの中には全国有数の風俗街である東京・吉原に〝聖地巡礼〟する人もいるのだとか。識者は「訪れる際に気を付けてほしいことがあります」と訴えた。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 鬼滅の刃といえば、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒット。日本映画としてトップとなる400億円を超える興行収入になった。

 原作は漫画。大正時代が舞台で、鬼に家族を襲われた竈門炭治郎が主人公だ。妹・禰豆子は生き残ったものの鬼と化す。その妹を人間に戻す方法を探すため、炭治郎が鬼との戦いに身を投じていくという内容だ。

 5日に放送が始まった新シリーズには遊郭が登場する。吉原がモチーフとなっており、「子供に『遊郭って何?』と聞かれたらどうしよう」「子供に見せていいものなのか」と親世代の間で話題になっているともいう。

 風俗情報誌「俺の旅」の生駒明編集長は「遊郭の『郭』は『くるわ』といい、囲われているという意味なんですね。遊郭とは一般社会からは見えないように囲われた別世界。子供が入ってはいけない大人の世界とでも言いましょうか」と解説した。

 吉原は、江戸時代に幕府から公認された遊郭だった。

「最初は人形町にあったのですが、火事にあったことで浅草寺の北側に移転しました。吉原は規模が大きく、文化の中心だったといいます。もっともお金がかかるので、一般庶民は『岡場所』といった非公認の遊郭で遊ぶことが多かったそうです」(生駒氏)

 アニメの舞台になることで、ファンが元ネタになった場所に訪れる〝聖地巡礼〟は今や珍しいことではない。鬼滅の影響で吉原見学という人もいるだろう。

 吉原の最寄り駅は、東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅。メインストリートは仲之町通りで、かつて遊郭の入り口には吉原大門があったというが、今は残っていない。通りを中心にソープランドが何件も営業している一方で交通量も多く、制服姿の高校生や親子連れも歩いている。別世界という感じはしない。

 聖地巡礼する際に気を付けた方がいいことを生駒氏はこう指摘した。

「集団で来て、ペラペラ話しながら歩かないことです。静かにした方がいい。うるさくしたりトラブルがあったりすると、周辺の住民に迷惑がかかります。住民が通報することもあるでしょうし、注目されることになって風俗店の摘発につながることもないとは言い切れません」

 行く際は吉原の歴史などを仕入れておくとより楽しめるかもしれない。

「周辺には桜鍋の店がありますが、昔は馬を売ったお金で遊んだといいます。また、吉原の通りの入り口はS字に曲がっているんですよ。これは外から街並みが見えないようにしているためです。客が北枕にならないために、街そのものが斜めにもなっているのも面白い」(同)

 こうした知識を子供たちに話せば「パパは吉原に詳しいね」と一目置かれること間違いなしだ。

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