東京・文京区の東京ドームで16日から行われている文京区、新宿区、港区の新型コロナウイルスワクチン合同接種。複数の大規模自治体が、地域の医科大・大学付属病院、企業、法人などの協力を得て合同接種を行う試みは全国初とされている。

 22ゲートから入場すると、ジャイアンツのマスコット「ジャビット」がお出迎えしてくれる。白衣にマスク着用とどこか医療従事者っぽいジャビットは「リラックスしてね~」というメッセージボードを持ちながら来場者にグーサイン。これは心強い。写真撮影にも気軽に応じてくれる。

 会場はグラウンドが見下ろせる内野2階コンコース。20か所のブースで順番に接種が終わると、公式マスコットガール「ヴィーナス」(1人)がポンポンを振りながら「お疲れさまでした~」と労いの声をかけてくれる。コロナウイルスに打ち勝つということか。

 さらに巨人とオフィシャルサプライヤー契約を結んでいるキリンビバレッジの「キリン iMUSE 水」とジャイアンツマスク2枚、「DAZN」の2か月無料視聴カードの〝おみやげセット〟までもらえる。

 経過観察中は内野席にのんびり座ってグラウンドで練習する選手を見るも良し。ご親切にオーロラビジョンには巨人戦名場面集が流れ続けているので、巨人ファンには時間を忘れられる楽園かもしれない。

 文京区在住の30代女性は「スタッフみんながオレンジのユニフォーム姿なので誰が医師で看護師なのかわからない。でもジャイアンツファンなので楽しかったです」と話した。

 ワクチンはファイザー製で、期間は11月18日までのうちの34日間。1日2000人超を接種し計約3万5000人の2回接種を目指している。