内心は「別に…」だった!? 〝多目的トイレ不倫〟騒動で6月から活動自粛中の「アンジャッシュ」渡部建(48)が3日、都内で騒動に対する謝罪会見を開き、報道陣から厳しい質問を浴びてフルボッコにされた。当初は謝罪会見を「しなくて済むのでは」と大甘な考えを抱いていたというからあきれる。実際、仕事先への謝罪行脚でブ~たれていた表情を見せていたようで…。


「心より深くおわび申し上げます…」

 騒動から6か月。黒いスーツに新型コロナウイルス感染拡大予防のためマウスシールドを着けた渡部は、神妙な面持ちで両手でマイクを持ち、12秒頭を下げた。

 会見ではグルメタレントの甘~い考えがあらわになった。

 この日の焦点の一つは、なぜ謝罪会見を早々に開いてトラブルシューティングしなかったか、だった。

 渡部は6月11日発売の週刊文春で、東京・六本木ヒルズの多目的トイレなどで複数の女性と不倫し、1万円を手渡していたなどと報じられ、世間から大バッシングを浴びた。5日後の16日には文春の独占インタビューに対応し、「今でも妻を愛しています」などと語って陳謝。これが同月25日発売の文春で伝えられた。

 それでもネット上からの批判はやまず、むしろ火に油を注いだ形だったが、渡部は会見で「文春のインタビューに応えたので、(世間の騒ぎは)終息するのではと大変甘い判断というか…そう考えて、記者会見をしなくて済むのではと思っていた。どう考えても、逃げ(でしかない)」と釈明。この考えは「事務所と協議して、みんなで話し合った結果」だったそうで、所属事務所も危機感が足りなかった。

 実際、渡部は6月以降、各仕事先に謝罪行脚した時に、女優・沢尻エリカが2007年に主演映画の舞台あいさつで起こした「別に…」騒動をほうふつとさせるような、ふてくされた態度を見せていたという。

「文春に書かれ、文春で謝罪したから大丈夫とタカをくくっていたみたいです。仕事先に『すいませんでした』と頭を下げつつ、表情はブスッとしていたそうですから。例えるなら、沢尻さんのあの騒動かな、と。それが謝罪の行く先々でありました。渡部が帰った後、仕事相手が『何なんだ!?あの態度は!』とブチ切れるのも無理はないです」(お笑い関係者)

 渡部は会見で、騒動以降の謝罪行脚について「直接謝ったり、電話で謝ったりした。『反省しなさい』と叱咤いただいた」と振り返ったが、実際にその〝謝罪〟を受けた人たちにとっては火に油だろう。

 甘ったるい考えは抜けず、謝罪会見をしないまま番組にサプライズ出演して電撃復帰――とあきれるしかない青写真を描く。それが大みそか放送の日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!!」への出演だった。

 渡部は同番組の収録に参加したか否か、記者団から幾度となく確認されたが、「私の口からは申し上げられない」と歯切れの悪い答えに終始する。眉間にしわを寄せ、大粒の汗が止まらない。図星だったのは明白だ。

 番組収録に参加したのは事実といっていいだろう。謝罪しないまま、ひそかに仕事復帰していた格好で、大甘な考えがここでも露見。事後対応が「最初からすべて間違えた」と素直に認め、うなだれるしかなかった。

 長男(2)の育児に奮闘する妻で女優の佐々木希(32)には「バカなことをしてしまった」と謝罪。復帰時期は「改めて話し合って」と殊勝な姿を見せたが、遅きに失した会見でさらに株を下げた。