視聴率伸び悩むドラマ「共演NG」 その原因は“テレ東マイナスマジック”か?

2020年12月03日 11時05分

鈴木京香と中井貴一(右)
鈴木京香と中井貴一(右)

 テレビ東京が激震に見舞われている。7日に最終回を迎える秋元康氏(62)が企画・原作を手掛けたドラマ「共演NG」(月曜午後10時)の視聴率が伸び悩んでいるのだ。今クールのドラマの中で一番の評価を受けていただけに、局内は騒然。秋元氏のドラマといえば、昨年「あなたの番です」(日本テレビ系)が話題を呼んだが、テレ東は「あな番」以前から秋元氏に接触していたことも判明。社運をかけたドラマ枠の行く末は――。

 中井貴一(59)が主演する同ドラマは、「共演NG」という“業界のタブー”に挑んだ。元恋人同士だった中井演じる大物俳優と、鈴木京香(52)が扮する大物女優が25年ぶりに因縁の再共演を果たすというラブコメディーだ。

 10月26日の初回放送は平均視聴率6・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ=以下同)と、テレ東としては“及第点”を記録。業界での評判も高く、読売新聞や朝日新聞の記者が今クールドラマを採点する企画で第1位を獲得したことは本紙で既報している。

 それでも第2話以降は4%台と苦戦し、最終回を迎えることに。ドラマを配信している動画配信サービス「paravi(パラビ)」でも好評なのに視聴率が伸び悩む理由について、他局のテレビマンは「業界内の視聴率はすごいです。ほぼみんな見ているんじゃないですか?」と明かしつつも「まさに“テレ東マイナスマジック”かもしれません。いわゆる“マジック3”です」とほくそ笑む。

 マジック3といっても、プロ野球の優勝カウントダウンではない。

「『テレ東の番組を他局で放送したら、3倍の視聴率が取れる』と揶揄されているんです。つまり、テレ東で4%台ということは、他局なら10%超えに該当するはずです。それでも他局から恐れられているのは、昨年の『あな番』のような奇跡です。『あな番』は1ケタ台でスタートして、最終回では大台に迫る19・4%を記録しました。社会現象にまでなり、『あな番』は新語・流行語大賞にノミネートされたほどです」(前同)

 テレ東といえば、「YOUは何しに日本へ?」や「家、ついて行ってイイですか?」など低予算ながらも抜群の企画力で話題の番組を作ってきた。だが、10月期の改編で新設された「ドラマプレミア10」の第1弾となる「共演NG」は破格だ。

 制作費は1話当たり約2000万円。これは他の在京キー局並みで、それだけ同局が力を入れているということ。同ドラマ次第ではテレ東からこのドラマ枠が消える可能性もあるという。

 だからこそ「あな番」のような秋元マジックの再来を期待する状況だが、そんな中、局内では波紋を広げる事態も勃発していた。先月末に読売新聞オンラインで配信された記事で、「あな番」ヒット後、各局のドラマ担当者が秋元氏のもとへ日参。しかし、テレ東だけは連絡も取らず、秋元氏がわざわざ声を掛けて実現したと報じられたのだ。社運をかけた大型ドラマを、テレ東は秋元氏に“おんぶに抱っこ”のようにも映るが…。

 これに関して、テレ東関係者は本紙に「勘弁してくださいよ! ウチが全く働いていないみたいじゃないですか。実は『あな番』の前からウチは動いていましたし、実際には日テレさんに先を越された感じなんです」と完全否定。あくまで交渉を続けてきた結果、秋元氏とのタッグが実現したことを強調した。

 そんな悲願が実り、莫大な制作費をつぎ込んだ「共演NG」は、10分拡大される最終回で一気に視聴率を伸ばすことができるのか。テレ東の正念場と言えそうだ。

 

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