立憲民主党の蓮舫参院議員(52)が14日、週替わりで行う初の代表代行会見を国会内で行った。

 冒頭、蓮舫氏は正社員と非正規社員の待遇格差をめぐり、ボーナスや退職金の是非が争われた訴訟の判決で、一部支払いを命じた二審判決を変更し、いずれも支給を認めない判断に触れた。

「一律すべての非正規、正規にボーナスや退職金の格差があって、それを認める内容ではない。同一賃金同一価値労働を進めるために(政府に)積極的な提案をしていきたい」

 旧立民と旧国民が合流した新立民は、結党大会を開いて15日で丸一か月を迎える。永田町では「帰ってきた民主党」と指摘されるが、いまの党内は不平不満がなく順調なのか。

 蓮舫氏は「党内融和も何も新党ですから。何のための党なのか、(合流した旧立民、旧国民両議員の)方向は一致していると認識しています」と強調した。

 一方の菅政権は16日に政権が発足して一か月が経つ。この受け止めを蓮舫氏は自民党が菅義偉首相(71)をモデルとした新ポスターのキャッチコピー「国民のために働く」を引用し「国民に寄り添わない1か月」と厳しく批判した。

「(菅首相は)国民に伝わる言葉を国会を開いてなぜ発しないのか、まったくわかりません。日本学術会議6名の任命拒否をめぐっては密室政治そのものです」

 代表代行と広報本部長の二足のわらじを履く蓮舫氏。しかしマスコミ各社が行う世論調査で政党支持率が自民党と大きく差をつけられ、埋没感は否めない。

 蓮舫氏は「野党の自民党の時もそうなんですけど、特に閉会中の野党の露出度は徹底的に低いです。政府の問題点は発信しているつもりですが、是非、もっと(立民を)報道してほしいと、私たちからのお願いです」と述べた。