伝説のヒットメーカーが第2の人生 シャブ逮捕から3年…音楽からアートへ

2020年10月06日 11時02分

月光恵亮氏

 BOφWY、リンドバーグ、ZIGGYらを売り出したヒットメーカーの音源プロデューサー・月光恵亮氏(68)が、今月3日に執行猶予期間を満了、その思いを本紙に明かした。

月光氏は2017年6月に覚醒剤取締法違反容疑で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた。

 月光氏は「3年間、僕は目に見えない檻の中で、反省の日々を過ごしました。初めのころ、社会制裁の渦中、何度も駅のプラットホームで電車を見送りました。今ならこの世界から消えてしまえる…。数秒の痛みで済むと考えました。その精神状態は、ループし続けました。でも、それでは僕が生きてきた歴史すらも破壊することになる。クリエーターとして生きて、何かやれることをやろうと本気で思えるようになったのは、それから1年後でした」と語る。

 その間、難聴を患っていた月光氏の耳の状態は悪化し続けた。

「音楽人生といっても過言じゃない僕の人生から、音楽制作を完全になくそうと思い始めたのもそのころからでした。唯一の救いは絵心が子供のころからあったこと。場所もない中で、唯一創作活動ができるのは、小さなA4サイズのiPadの世界だけ。僕は死に物狂いで描き続けました」

 デジタルアート作品を3年で700点以上も描き、SNSに投稿した。

「何かが、かすかに見え始めたのは今年に入ってから。(東京)中目黒で初めての個展を開き、今後の生き方がクリアになってきました。7人の協力者が頑張ってくれて、本当に感謝してもし切れないくらい。それは『諦めない心と勇気』をテーマに音楽を作り続けてきた精神を、アートの世界でも生かせると強く感じた日でした」

 そして、執行猶予期間は終了した。

 月光氏は「多くの人々にご迷惑をお掛けしたことを、この場をお借りして深く陳謝致します。そして今は更生者にとって生きづらいこの国で、僕はその見本と希望になりたいと強く思っています。68歳、これからが僕の第2の人生の始まりです。頑張ります!」と話している。