日テレ・24時間テレビ「感染者出すな」の大号令 PCR検査費用は2億円以上

2020年08月20日 05時15分

日テレ「24時間テレビ」は超厳戒モード

 日本テレビが〝絶対に負けられない戦い〟だ!同局が、社運をかけて臨むチャリティー番組「24時間テレビ43 愛は地球を救う」が、いよいよ22~23日に東京・両国国技館から放送される。新型コロナウイルスの新規感染者数が、都内で連日3桁を数える中での強行開催に、世間のバッシングの声は激しい。そのため、局内では「絶対、コロナの感染者を出すな!!」の大号令を出し、超厳戒態勢になっているが、もしクラスター(集団感染)が発生したら、最悪の事態となる。

「今、準備の真っただ中です。日本テレビは番組の成功、そしてコロナ感染者ゼロを目標にしていますが、もう現場はピリピリムード。みんな悲鳴を上げていますよ」

 そう耳打ちするのは制作スタッフだ。

 1978年から毎年夏の風物詩として生放送されてきた「24時間テレビ」が、最大の危機を迎えている。原因は、もちろんコロナだ。

 今年は無観客開催となり、募金も全国の系列局で受け付けるものの、会場の両国国技館では受け付けない。恒例のチャリティーマラソンは中止。代わりに、シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さん(48)率いる「チームQ」が一般公道ではなく私有地で「募金ラン」を行う異例の方式となる。

 同スタッフは「日テレの小杉善信社長が定例会見で『どんな形でも必ずやる』と宣言したからです。ネット上は『世間と温度差が違う』『ふざけるな!!』と荒れに荒れましたからね。それは今も変わっていませんから、どうなることやら」と不安を隠せない。

 同局は万全を期すため、厳戒態勢を敷いた。まず、番組制作にかかわるスタッフや出演者ら全員に対し、PCR検査を実施したという。

「スタッフの数は1000人あまり。1人の検査代は約3万円です。それでも感染にはタイムラグがあるので、1度だけでは意味がない。最低3回のPCR検査をスタッフ、出演者及び関係者に義務付けました。出演者らと濃厚接触が想定されるスタッフには何と4回。これだけで2億円以上の経費がかかっています」(日テレ関係者)

 それだけではない。両国国技館にはPCR検査の陰性証明を所持していない関係者は、立ち入れないシステムになっている。

「当日は1か所に限定された会場入り口に防護服に身を包み、検温器とバーコードリーダーを手にした医療スタッフが待機します。検温が終わるとバーコードでPCR検査の陰性履歴を読み取る。物々しい雰囲気なので、チャリティー感がまったくありません(笑い)」(同関係者)

 同局が億単位の費用を投入してまでコロナ対策に全力を注ぐ理由は、番組で感染者を出さないためにほかならない。万一、クラスターが発生すれば、番組存続の危機だからだ。

 芸能プロ関係者がこう指摘する。

「世間からは『そら見たことか』と、炎上の火はさらに燃え上がるでしょう。『愛は地球を救う』とうたっているのに『お前が壊しているじゃないか』と。それにメインパーソナリティーを務める井ノ原快彦、増田貴久、北山宏光、重岡大毅、岸優太が感染したら、芸能界が大パニックになり、日テレは謝罪行脚しなければならなくなる。もし感染者が重症化したら?番組は打ち切り、社長の辞任は避けられません」

 だったら、やらなければいいのに…と誰もが思うが、すでに多くの出費を強いられている中、見込まれる広告収入までが手に入らなくなると、日テレの経営が傾きかねないという。

「今年4~6月期の連結決算は、コロナの影響で前年同期比81・7%減です。出演者は今回リスクが大きいので、例年よりギャラが多く、検査などコロナ関連の支出がのしかかっている。絶対に成功させなければならないんですよ」(同関係者)

 本番はどうなるのだろうか。