三浦春馬さん生前最後のテレビ出演となったのは、16日夜のNHKの旅番組「世界はほしいモノにあふれてる」。三浦さんは一昨年4月の番組スタート時から、人気シンガー・ソングライターJUJU(44)とスタジオ司会を務めていた。

 敏腕バイヤーと世界を巡り、そこにしかないすてきなモノを探す旅番組で、タイトル通り、世界各国の衣食住を彩るモノを毎週紹介。ただ新型コロナウイルスの影響で、バイヤーたちが海外へ行けなくなったため、ここ数か月は過去の放送回の再放送を流している。

 16日の放送も「美しき手仕事の世界」と題し、視聴者リクエストの多かった「世界遺産の島マルタ ステキなモノ探し」(一昨年7月放送)と「パリ・幻のビーズを探す旅」(同9月放送)を再編集したもの。最近収録した三浦さんのリモート出演などはなかった。

「〝せかほし〟は、北欧家具やアンティーク、スイーツやカフェなど、毎回取り上げるモノが素敵で、ステイホーム期間は最高の癒やしだった。男勝りなJUJUと、女子力高めな春馬君も息ピッタリで、掛け合いが面白いんです。2人がこないだリモートでちょっと出たときは、特に変わった様子はなかったけど…。あんなにホッコリする番組だから、収録が長い間できずにいたことも、春馬君にはストレスだったのかも」とは番組ファン。

 聞けば、その「番組録画を改めて見返したところ、気になるシーンが2つあったという。
「司会の2人の仲良しぶりは画面からもひしひしと伝わってくるんだけど、触れ合うことはめったにない。でもJUJUが手に取った銀細工の腕輪はピンで固定しなきゃダメで、春馬君は『独身女性には無理ですね。着けてくれる誰かがいないと…』と愚痴るJUJUに接近して、その腕輪を着けてあげたんです。そして胸の前で両手を合わせ〝JUJUに感謝〟みたいなポーズをしたのです」

 ビーズ刺しゅう作家がスタジオで作品を紹介する場面では、番組内容とは対極な「死」に関する発言があった。

「たくさん並んだ作品の中で、JUJUが手に取ったのはタコをモチーフにしたビーズアクセサリー。『無類のタコ好き』というJUJUは、その後こう言ったんです。『ウチのおじいちゃんの死ぬ間際のひと言が〝あ~タコ食いてえ〟だったらしいの』って」

 今となっては意味深シーンとしか言いようがない。ちなみにJUJUのツイッターは19日現在、この番組放送当日夕方の「今日は収録、そのあとは…」というツイート以来、更新がない。その収録とはまさしく「せかほし」で、三浦さんは普段と変わらぬ様子だったという。