「六本木フラワー襲撃事件」で懲役15年の石元太一服役囚が再審請求 無罪の新証拠、ドライブレコーダーある!?

2020年06月24日 06時01分

石元太一服役囚

2012年9月に六本木のクラブで発生した「六本木フラワー襲撃事件」の実行犯として懲役15年の実刑判決が確定した〝半グレ集団〟関東連合の元メンバー・石元太一服役囚(38)が再審請求の申し立てを行い、事件が再注目されそうだ。

 同服役囚の弁護団は23日付で東京高裁に再審請求書を提出し、都内で記者会見。弁護団によれば、新証言があり、それを裏付けるタクシーのドライブレコーダーの証拠提出を捜査当局に求めるという。

 事件は2012年9月、六本木のクラブで飲食店経営者(31=当時)が金属バットを持った複数の男に撲殺された。

 実行犯として逮捕された石元服役囚は一貫して無罪を主張したが、13年の東京地裁判決では、凶器準備集合罪、建造物侵入罪、傷害致死罪が適用され、懲役11年の実刑が言い渡された。翌年、東京高裁で開かれた二審判決では一審判決を破棄し、懲役15年の判決が下った。石元服役囚は上告したが、最高裁判所は上告を棄却し、懲役15年が確定し、現在は横浜刑務所に服役している。

 弁護団はこの日、石元服役囚の再審請求の申し立てに伴い、記者会見。同日付で東京高裁に提出した再審請求書には新証拠も記された。

 石元服役囚は事件当日、事件現場から自宅へ帰るタクシー内で、ある人物と電話で話していた。そこでは石元服役囚が事件現場には行っておらず、タクシーで自宅へ帰ろうとしており「関わらないで良かった」などと話し、襲撃事件の発生に驚いていたという。

 弁護団はこの証言を裏付ける証拠として、石元服役囚が事件当日、帰宅するため、タクシーに乗車する様子を捉えた防犯カメラ映像と、タクシー内のドライブレコーダーの開示を捜査当局に強く求めていく方針だ。これらは警察が押収したものの、裁判では弁護団がいくら要求しても証拠提出されなかったという。

 和久田修主任弁護人は「石元さんは対立する組織を襲撃しようとはしていなかった。彼が事件に関与したことがあったとすれば、対立関係にあった人物が『クラブにいるらしい』と伝えただけ。それだけで実行犯とされ、他の人よりも重い判決が下された」と語った。

 弁護団はドラレコに加え、当時の状況を知る人物の情報提供を求めていく方針で、懸賞金なども検討しているという。

 石元服役囚本人は再審請求について「ついにこの日を迎えることができました。思っていた以上に時間はかかりましたが、それだけやるべきこと、調べることが残されていたということ」という認識に加え「残念ながら結論先にありきで行われた裁判」「検察や警察はいくらでも証拠をいじってしまうことになる」などと話しているという。

 弁護団の岩井信弁護人は「逮捕されていない事件の首謀者の身代わりが石元さん」と強調した。その首謀者とされる見立真一容疑者(41)は殺人容疑などで指名手配され、現在は海外逃亡し、フィリピンにいるとの情報もある。弁護団によると現在は、石元服役囚とは一切関係がないという。