【マーティ&Xジャパリ団 昭和・平成ソングって素敵じゃん】つんく♂とあややは奇跡のコンビ 「桃色片想い」は神曲!

2020年08月01日 10時00分

【上】つんく♂(左)とあやや【下】松浦亜弥について語り合うマーティー(左)と小泉

 昭和生まれのアラフォー~アラ還が懐かしむ日本の歌手や楽曲を、平成生まれのアイドルと外国生まれのミュージシャンはどう聴く? マーティ・フリードマンとメディアミックスプロジェクト「けものフレンズ」から飛び出した「×(ばってん)ジャパリ団」の小泉萌香が、今回も「松浦亜弥」を語ります。ヒット曲「桃色片想い」に詰まったものとは? 曲を聴きながら読んでみてください。

【松浦亜弥論2】

 ――小泉さんが好きな曲は

 小泉「桃色片想い」と「Yeah! めっちゃホリディ」が大好きで、何度も聴いてます。

 ――両曲ともマーティさんも好きですね

 マーティ 大好きです!

 小泉 曲も、歌ってるあややさんも、本当にかわいいんですよね。

 マーティ 全くその通りです。

 ――前回、あややとつんく♂さんは奇跡のコンビだという話でした

 マーティ 例えば「桃色片想い」は、出だしの「あ、いくよ、1、2、3」のところだけで素晴らしい曲だってわかりますよ。珍しくてかわいくて、この後、いい曲が来ないわけないよ。それに「きゅるるん」って、言葉としてすごいかわいいじゃん! 作詞したつんく♂さんは天才ですよ!

 ――胸がきゅんとなることを「胸がきゅるるん」と表現したんですね。YMOで言うところの「君に、胸キュン。」(1983年)ですね

 小泉「きゅるるん」って、普段あまり聞いたことがない言葉です。よく思いつきますよね。

 マーティ そしてあややが歌うことで、聴くだけでハッピーな世界をつくってくれます。ビーチボーイズの曲がかかると空気が変わるのと同じ現象が起きるんですよ。彼女のアルバム、1枚目は置いといて、2枚目、3枚目は旬のあややが詰まってて、すごくいいです。特に2枚目は「めっちゃホリディ」から始まって、「The 美学」「桃色片想い」…次から次へあややのキラキラがあまりに強くて、どんだけ落ち込んでても気分が良くなります。このころのつんく♂さんとあややは世の中の奇跡です。

 ――アメリカのミュージシャンにあややを聴かせたそうですが

 マーティ ツアーの時にツアーバスで「三人祭(加護亜依・石川梨華・松浦亜弥)」の「チュッ!夏パ~ティ」や、あややの曲をかけたんですよ。一緒に乗ってたのは、普段セッションミュージシャンやってるようなうまい系ばかりです。一回聴いて「マーティ、何これ? 変態すぎてわかんないよ」と言うから「もう一回聴こう」って聴かせたら、「天才だよ! 天才と言うしかない。もう一回聴こう」って何度も聴いてたんですよ。

 小泉 どういうことですか?

 マーティ 音楽的な情報が多すぎて、一回じゃ把握できないんです。でもプロだから特別なことをやってるって気付くじゃん。分析したくなることをやってるから、みんなで何度も聴いてました。例えば「桃色片想い」なら、ほんの10秒の間にキメがありつつ変拍子っぽい雰囲気や「ああああ」って変なフレーズ、歌いにくいメロディーがあるし、ディミニュション(主旋律を細かく分割して演奏)の数とか普通のポップソングじゃないんですよ。サビにいく時の盛り上がりも面白いじゃん。音楽的な情報が詰まりすぎてて、2回以上聴かないとわからないんです。こういう作り方に恋に落ちました。

 小泉 アメリカは作り方が違うんですか?

 マーティ 向こうはアーティストの歌を前に出すのがメインだから、そんなに作り込まないんです。だからつんく♂さんの作り方は聴いたことがない新鮮なものでした。音楽的な情報が次々出てきて忙しいけど、意味のある忙しさ。ただ情報を詰めただけだったらゴミの山になるけど、一つひとつに意味があって、盛り上げたり、メリハリをつけてます。こういう作り方がすごく好きです。
 小泉 独特のものだったんですね。

 マーティ 他の日本のプロデューサーもある程度同じようなことをやってたと思うけど、当時のつんく♂さんは最も冒険的でワイルドなプロデューサーでした。【次回もあやや論】

 

 

☆マーティ・フリードマン 米国・ワシントンDC出身のギタリスト。1990年から2000年までメガデスに在籍。04年から拠点を日本に移し幅広いジャンルで活躍。

☆ばってんじゃぱりだん けものフレンズのブラックバック役・未来みき、タスマニアデビル役・小泉萌香、オーストラリアデビル役・船戸ゆり絵の3人によるユニット。キュートな見た目からは想像できない、ハードロックな楽曲で客席を盛り上げる。デビューアルバム「×・×・×」が発売中。収録曲「どきどき黙示録」はマーティが作曲。自らギターを弾いている。