「SKE48」10期生3人の決断

2020年04月04日 19時09分

左から青木莉樺、木内俐椛子、西井美桜

「アイドルになりたい――」。夢をかなえるため大阪から名古屋へやってきたのがSKE48期待の新人・青木莉樺(20)、木内俐椛子(18)、西井美桜(19)の3人だ。10期生オーディションに合格した3人がSKEとして活動するために下した決断、デビューまでの道のり、そしてアイドルとしての夢に迫った。


 SKE10期生は昨年11月、ファン投票によって選ばれた11人がオーディションに合格。青木、木内、西井は大阪から活動拠点を名古屋に移してアイドル活動をスタートした。

 実はこの3人、並々ならぬ覚悟でSKEに入っている。関西地区の大学に通っていた西井は「今できることをやった方がいい」という両親の応援もあり、大学を辞めてSKE一本でいくことを決断。専門学校に通っていた青木は大手企業の内定を断って名古屋でアイドルになる道を選んだ。

 また「生物」の科目で全国模試1位になったこともあるという木内は「10期生に落ちたら、名古屋の学校に通いながら次の11期生オーディションを待つつもりでした」と進学先を名古屋の大学に変更し、見事、SKEと大学のダブル合格を勝ち取った。

 3人に共通するのはAKBグループ全盛期の直撃世代だということだ。小学生のころ、前田敦子、大島優子ら「神7」を中心としたAKB48グループメンバーが活躍する姿に魅了されていただけに、アイドルへの憧れは強い。

 SKE9期生オーディションに最終審査で落ちていた西井は「アイドルになりたかったけど大学生になるから諦めていました。でもそんなときに10期生オーディション。タイミングが合ったんです」と運命の糸をたぐり寄せた。青木も「就職を決めるタイミングでSKEがメンバーを募集していたので、最初で最後のチャンスと思って受けました」とラストチャンスをものにした。

 とはいえ、アイドルの世界は華やかで楽しいことばかりではない。名古屋で待っていたのは厳しいレッスンの日々。最初はプランク(体幹を鍛えるための基本メニュー)など基礎体力アップのためのトレーニング中心だったことにビックリ。レッスンが本格化するとダンスが苦手な木内は「自分だけあまりにもできなくてつらかったです」と落ち込む日々を送った。先輩が出演する劇場公演を見学したときには「自分たちもこんなふうに踊れるようになるんだろうか」と不安ばかりが増した。

 それでも同期11人、デビューに向けて共に汗を流す日々は充実感に満ちていたという。「今までは(他人との関係の中で)何か思うことがあっても、それを表に出さず隠して過ごしてきました。でもSKEではみんなお互いに自分の思うことを言い合ってぶつかっていけるんです。ダメなことを言い合って改善していける。スタッフさんやメンバーがそんな環境を作ってくれるのがとてもうれしくて」(青木)。

 そして迎えた2月15日、静岡エコパアリーナでのSKEコンサートで、10期生11人は約5000人のファンの前で初パフォーマンスを披露した。「緊張よりも楽しいが勝っていて、気づいたら終わってました。あんなに大きなところでできて感動しました」(西井)、「ペンライトの広がる光景を見てうれしくて…。改めて“アイドルになった、SKEに受かったんやな”と実感しました」(木内)、「うれしくて泣いてしまいました。もう終わってほしくないという気持ち」(青木)。3人は改めて「SKEに入ってよかった」と思ったという。

 いよいよ、これからアイドルとして本格的にスタートとなるはずが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でSKEは現在、レギュラー番組の収録などを除いて活動を制限。レッスンも行えない状況となっている。

 それでも「パフォーマンスで人を引き付けられるようになりたい」(西井)、「大阪出身なのでトーク力を生かしてファンの皆さんを引き付けられたらなと思います」(木内)、「アイドルとしても女性としてもいろいろな面で魅力を発揮したい」(青木)と3人は気合十分。5日からは動画配信サイト「SHOWROOM」で10期生の個別配信がスタートする。コロナ禍が収束した後、難波娘たちが名古屋でどんな活躍を見せるか注目だ。