【NGT訴訟】被告が“山口との親密な関係性”主張 代理人弁護士は「客観的な証拠ない」

2019年09月20日 20時13分

取材に応じた遠藤弁護士

 新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」の元メンバー・山口真帆(24)への暴行事件をめぐり、運営会社・AKSが暴行容疑で逮捕され、不起訴となった男性ファン2人に対して損害賠償を求めた訴訟の進行協議が20日、新潟地裁で行われた。

 終了後、取材に応じたAKS側の代理人である遠藤和宏弁護士が報道陣の取材に応じ、事件時に主に山口とやり取りした被告の1人が「顔をつかむような暴行はしていない」と主張。それを裏付けるような、事件前から山口と“つながり”と言われる私的な関係性を持っていたと主張していることが分かった。

 遠藤弁護士によると、2人が事件に至った経緯を説明する準備書面を提出。そこには「『顔をつかむ』というような暴行はしていなかった。被告の言動と原告の損害については因果関係はなかったという主張」が記載されていたという。

 これに、遠藤弁護士は「(主張の)客観的な証拠がないので、信用できない状況です。新しい事実があるなら、客観的な証拠を出していただきたい」と話した。

 被告側は事件後の被告と山口との録音テープや、第三者委員会での報告に記載されているように、山口の自宅マンションの部屋番号を知った経緯について、以前にメンバー何人かから聞いたと主張していた。

 遠藤弁護士は「部屋番号を教えた、ということで誹謗中傷の対象になっているメンバーがいるわけですけど、彼女たちはいくら『事件に関与していない』と言っても、客観的な証拠がないにもかかわらず、ずっと誹謗中傷の対象になって、つらい思いをしている。被告は他のメンバーが関与しているかのごとき言動をされている」と説明。しかし、被告側は今回の裁判で主張を変遷させているようで、遠藤弁護士は「それとは今回はまったく異なる陳述をしている」と明かした。

 被告の1人は山口との関係性をうかがわせる陳述をしているようだが、「詳しいことは被告の準備書面の方をご覧いただきたい」と繰り返し回答。

 私的な関係性を裏付ける陳述かと問われると、「そういうようなことだと思います」。被告側は山口との親密な関係性を主張した上で、暴行するような関係ではないと否定しているようで、遠藤弁護士は報道陣の追及に「そういう推測はできる主張」とした。

 ただ、遠藤弁護士は「その点に関しても客観的な証拠がないので、事実かも分からない。我々は真実の発見が目的なので、違った主張をされるのであれば、客観的な証拠に基づいて立証してほしい」と話した。

 被告の主張を鑑みれば、山口への聞き取りの必要も出てきそうだが、「今のところ予定はないが、必要に応じてアプローチをさせていただくことはあるかもしれない」とし、現時点で接触はしていないが、含みを持たせた。

 なお、次回は10月28日に非公開の弁論準備手続きが行われる。

 遠藤弁護士は「原告としては公開の口頭弁論で話していたが、社会的な関心の高い事案でもありますし、個人のプライバシーや名誉に関わってきますので、保護の観点から裁判所が非公開と判断したか、と。被告も非公開を望みました」と明かした。

 同事件は昨年12月8日に男性ファン2人が新潟市内の山口の自宅マンション玄関先で、山口の顔をつかんで押し倒したなどし、新潟県警は暴行容疑で逮捕。新潟地検は同月28日、2人を不起訴処分としている。

 訴状によると、2人は事件直後に他のメンバーが関与していることを示唆したため、メンバーやグループ内の信頼関係が損なわれるなどし、NGT48は劇場公演やツアーが中止。広告契約の見送りなどが続出し、メンバーの自宅警備費用も含めて計1億円余りの損害が発生。そのうち3000万円を請求した。