小池百合子氏(64)が都知事選で圧勝したことに、韓国が戦々恐々としている。韓国紙「京郷新聞」は小池氏を「日本の代表的な右翼政治家」と表現。舛添要一前都知事(67)時代に約束された韓国人学校への都有地貸与の白紙撤回を恐れている。韓国の一部では小池氏と“姉妹疑惑”まで出た韓国人歌手・桂銀淑(55)の転落人生を引き合いに出し「おまえも同じ命運をたどれ」と不幸を願う声まで上がっている。

 小池氏の当選に韓国メディアは「知事公選制69年で初の女性都知事」と速報。同時に舛添前都知事時代に都有地貸与を約束された韓国人学校増設の行く末を危惧している。

 韓国の通信社「聯合ニュース」は「小池氏は白紙状態で再検討すると明らかにしたことがあり、どのような影響を与えるか注目される」と報じ「在日韓国大使館などが力を合わせ、小池氏に翻意するよう説得していくべきではないか」との韓国人学校関係者の話を紹介している。

 韓国紙「中央日報」も「小池氏は、ここを保育園や高齢者対策に活用できるとの考えを示した。右派勢力が保育園不足を掲げて貸与に反対しているため、状況は楽観できない」。

 小池氏を「日本の代表的な右翼政治家」と評したのは京郷新聞。「在日コリアンへのヘイトスピーチで問題になった極右団体『在特会』(在日特権を許さない市民の会)で何度も講演している」などと、小池氏の“危険性”を列挙した。

 韓国ネット上でも不人気ぶりは顕著で「嫌韓思想の小池は危ない」「鳥越俊太郎の方が良かった」「これで日韓関係はさらに冷え込む」といった意見が圧倒的。

 そもそもの原因は、韓国好きの舛添前都知事が2014年7月、朴槿恵大統領との会談で都有地の貸与を勝手に口約束したことにある。貸出予定の商業高校跡地(新宿区)は約6000平方メートル。新宿区にはすでに韓国学校が1校あり、定員オーバーという話も聞かないだけに、白紙撤回は当然だろう。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏も「舛添氏の独断に関して、都庁には数千の苦情が届いたといいます。韓国人学校を造るよりも、まずは保育所、あるいは高齢者施設を造るのが急務ではないか。小池新都知事は、その都民の望まない土地貸与計画を白紙に戻すことを公約に掲げて当選したわけで、これはすみやかに実行されるべきです」と話す。

 そんななか、なぜか注目を集めているのが「すずめの涙」や「酔いどれて」などのヒット曲で知られる韓国人歌手の桂銀淑をめぐる論争だ。韓国事情通は「小池氏と容姿はうり二つで、韓国内では2人の区別がつかない者も続出したほど。親族説や姉妹説まで浮上しているんです」と指摘する。小池氏も承知しているのか、選挙戦中には声がれに触れて「桂銀淑みたいですけど」と語ったほどだ。

 しかし、両者の人生は正反対。一夜にして東京都のトップに立ち、ゆくゆくは日本初の女性首相の目も出てきた小池氏に対し、銀淑は2度の覚醒剤逮捕や暴力団関係者との交遊などで、地位も名誉も失った。

 本紙は今年3月、彼女の容姿の変化について「昔の顔じゃないんです。クスリの影響だと思うけど、目が出ていました。クスリをたくさんやった人って、どんどん目が出てきちゃうから…」と伝えている。

 そうしたこともあり、韓国のネット上では「小池も桂銀淑のように早く潰れろ」「姉妹なんだから、同じ命運をたどるべき」と不幸を願う声まで上がっている。選挙で約291万票を獲得した小池氏だが、韓国では全く歓迎されていないようだ。