米国で最も有名な犯罪者の一人が死去した。1969年に米女優シャロン・テートさん(26)が惨殺された事件などを起こしたとして、殺人罪の終身刑で服役していた米カルト教団の元指導者チャールズ・マンソン受刑者が19日、83歳で老衰のためカリフォルニア州のカーン郡病院で死去した。米メディアが報じた。先週、危篤状態で入院し、5人の警察官の監視下で治療が行われていたという。
同州コーコラン刑務所から、テートさんの姉のデブラさんに連絡があり、凶悪犯の死が発覚した。自然死だったという。凶悪犯罪者は天寿を全うしたわけだ。
34年11月、オハイオ州シンシナティ生まれ。子供のころから犯罪に手を染め、矯正施設などへの出入りを繰り返した。60年代にカリフォルニア州で家出少女らと「ファミリー」として集団生活を開始。LSDやマジックマッシュルームで少女をマインドコントロールし、色仕掛けで男性を入信させ、メンバーを100人ほどに増やした。
映画監督ロマン・ポランスキー氏(84)のハリウッドの邸宅で69年8月、同氏の妻で当時妊娠8か月だったテートさんら男女5人を惨殺したなどとしてカルト集団メンバーとともに逮捕された。ポランスキー氏はロンドン滞在中だった。
米国在住のライターは「マンソンはミュージシャンを自称し、多くの曲を作っていた。しかし、音楽プロデューサーのテリー・メルチャーがマンソンをメジャーデビューさせることを拒否。逆恨みしたマンソンがメンバーにメルチャー宅を指定し、そこの住人殺しを命令。メルチャーは引っ越していて、後に住んでいたテートさんが人違いで殺されたんです。マンソン・ファミリーは計35人殺したと言われています」と言う。
71年に死刑判決を受けたが、カリフォルニア州が死刑を一時廃止したため終身刑となり、同州の刑務所で服役していた。
事件は欧米に大きな衝撃を与え、受刑者は「狂気のシンボル」とされることが多い。受刑者はビートルズの「ヘルター・スケルター」が世界の終わりを予言していると説いたため、受刑者にちなんだ曲とされることもある。












