日本ハムは16日に行われたソフトバンクとのCSファイナルステージ第3戦(みずほペイペイ)に2―6で逆転負け。3連敗でアドバンテージを含めて0勝5敗となり、無念の敗退が決まった。

 新庄監督はすでに来季も指揮を執ることが決定しているが、去就を集めるのがエース・伊藤大海投手(29)だ。今春のWBCに出場し、7月以降は苦しんだものの10勝を挙げて3年連続の2桁勝利をマーク。今月12日の西武とのCSファーストステージ第3戦では、腰の違和感と左足に打球が直撃するアクシデントに見舞われながら、チームをファイナル進出に導いた。

 そんな伊藤はかねてメジャー挑戦への思いも抱く。球団側も理解を示しており、本人が希望すれば今オフにもポスティングシステムによる移籍を容認するとみられる。来年8月に30歳となる伊藤にとっては今オフが移籍のタイミングとなりそうだが、事は簡単に運ばない。

 MLBの現行の労使協定は12月1日(日本時間2日)に失効する。新協定が合意に至らない場合はロックアウトに突入する可能性が高く、選手の移籍を含めた契約交渉が全面的にストップする。交渉期限が定められるポスティング移籍は労使協定の妥結後に回され、交渉が大幅に遅れることが予想される。メジャーの事情に詳しい球団関係者はこう明かしていた。

「伊藤は日本での実績だけでなく国際大会でも結果を残している。実際にロックアウトになっても米国での評価は変わらない。ロックアウトが早期に解除され、本人が移籍を望めば好条件で契約がまとまるはず」とした一方で「ロックアウトが長期化した場合は厳しい状況に置かれる。その場合はロックアウト解除後に現地の大物選手の移籍交渉が優先されるからです。そうなると伊藤の交渉は越年どころか来年1月以降の可能性も否めない。そうしたリスクを承知の上で移籍に動くのか。もう1年日本でプレーして来年オフに改めて移籍を模索するのか。年齢の問題も絡むだけにあとは本人の気持ち次第でしょう」

 現状では移籍を視野に入れつつ、米球界の推移を見守るしかなさそうな雲行きだが、伊藤の最終決断が注目される。