“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は、昨年のM―1グランプリで準々決勝に進出した、確かな実力を持つ男女コンビを紹介する――。

【プロフィル】
 コンビ名‥コメジマン
 所属‥ワタナベエンターテインメント
 女性‥かなテイクイットイージー
 生年月日‥1995年8月11日
 男性‥こめる
 生年月日‥1996年1月3日

 かなさんのしゃべりが心地良く、共感しやすく違和感がない。舞台にはこめるさんが先に登場し、かなさんは後から出てくる。こめるさんがセンターマイクで「ども、コメジマンです」と言う間にかなさんが隣に立ち、ピッタリ同時にお辞儀して漫才が始まります。

 かなさんの漫才中のしゃべりは100点と言っても過言ではない。その場でしゃべっているようにやる漫才が良いとされているが、まさにお手本のような技術。ゆっくりと入って次第にスピードアップしながら感情が乗ってくる。本当にその場でしゃべっているようにしか見えない。これが漫才と思わされます。

 そんな2人に話を聞きました。

 ――お笑いを始めたきっかけは

 かな「松山大学に入学して、サークル紹介で漫才していたお笑いサークルの先輩がイケメンで、近づきたくて入った」

 こめる「大学3年の時に周りが就職について考え出して、お笑い界に自分が通用するのか試してみたいと思った」

 ――コンビを組んだきっかけは

 かな「大学のお笑いサークルで出会い、お互い留年してしまい、後輩たちにも相手をされなくなってきたので、お払い箱同士で組みました。2人とも芸人になりたかったので、とりあえず養成所のネタ見せを受けて正式にコンビになりました」

 こめる「相方の才能にほれてずっと組みたいと思っていたが、とりあえずは別の人と組んで活動していた。卒業まで組むことはなかったが、お互い留年して相方がいなくなった時に飲み会があり、どちらともなく声をかけて結成することに」

 ――コンビ名の由来

 かな「こめるとこじま(かなの本名)というお互いの名前から取ったのと、『ン』がつくコンビが売れるというジンクスを聞いたから」

 ――漫才で心がけていることは

 かな「女性が優位になるようなネタをすることが多く、怖いのであまり男性の顔を見ないように心がけています」

 こめる「舞台から会場を見渡して『お客さんはみんな味方だ』と思う」

 ――お互いの魅力は

 かな「プライドが高くて“他責思考”が強く、自分の非を認められないので、人間として何の深みもないまま大人になっていることが魅力」
 こめる「ずっとお笑いが大好きだったのもあって、内に熱いものを持っていてかっこいい。すべてにおいてセンスがいい」

 ――今後の目標は

 かな「家電や衣類洗剤のCMでイケメン俳優と夫婦役を演じたい」

 こめる「M―1グランプリ優勝!」

 ――ネタの作り方は

 かな「こめるくんが楽屋で話したノンデリ発言をその場では指摘せず、メモしてネタを作っています」

 こめる「2人でネタを作っていた時期もあったが、相方をイラつかせるだけで自分が役に立っていないのがバレて、今は相方がすべて作っている」
」 ――影響されたお笑い番組、芸人は

 かな「『やすとものどこいこ!?』(テレビ大阪)の海原やすよ・ともこさんを見て、女性が女性らしく自然体でいることの面白さを知り、今の芸風にたどり着きました」

 こめる「小さい時に『しゃべくり007』(日本テレビ)で初めて芸人さんのしゃべりの面白さとうまさに驚いた」

 ――趣味は

 かな「30歳になり、婚活で勝ち抜くために私みたいな女はご飯くらい作れるようにならないと、と自炊を始めた。この前は筑前煮を作りました」

 こめる「麻雀、ゴルフ、将棋、キャンプ、ビリヤード」

 これから活躍するのは間違いないコンビです!

 ☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。