“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は、昨年の「M―1グランプリ」でナイスアマチュア賞を受賞した、2人とも本職は声優という不思議な男女コンビを取り上げる――。
非常に興味深い男女コンビを発見しました。
私がこのコンビを初めて見たのは、昨年開催された「M―1グランプリ2025」でナイスアマチュア賞に選ばれていたのがきっかけです。ネタ動画がユーチューブで公開されていたので見ると、純粋に「面白い」と思いました。
M―1の公式サイトを見てみると、「2024年9月1日結成」と記載されていました。ということはM―1に出場したのは昨年が最初ということ。初年度にこのレベルの漫才をできるのは素晴らしいなと思いましたので、今回紹介させていただきます。
【プロフィル】
コンビ名‥コビアルク
デビュー‥2024年9月1日
女性‥ジャクリン瑠衣
生年月日‥1997年9月3日
男性‥仲村公成
生年月日‥1999年11月24日
本人たちに経歴を聞いてみたところ、ジャクリンさんは「愛知の片隅に住みつつ流しの役者して流れ流れて東京へ。養成所期間を経て、現在は事務所『アクロスエンタテインメント』準預かり所属」。仲村さんは「声優を目指し、24歳で大阪から上京し若本規夫氏のワークショップで学びを受ける。現在、事務所『シグマ・セブンe』に所属」とのこと。2人に話を伺いました。
――声優同士でお笑いを始めるのは珍しいが、コンビを組んだきっかけは
「演劇ワークショップで出会い、お互い『宇宙人みたいだな』と思ったのがきっかけです!」
――コンビ名の由来は
「最初は『媚ビ歩ク』という表記でした。文字通り、みなさまに愛されるコンビになるように『媚び歩き回らせていただく』というのが由来です! あと有名な高級コーヒーのコピルアクをもじってます(ジャクリン瑠衣がコロンビア出身なのでコーヒーっぽさを出したかった)」
――今後の目標は
「M―1で行けるとこまで! あと切実にバイトを辞めたいです(泣)。2人の総意です!」
――昨年のM―1でナイスアマチュア賞を取りましたが、漫才にはどのくらい取り組んだ?
「結成して最初の頃はアマチュア限定のお笑いライブに1か月に一度のペースで参加しておりました。定期的にプロの方々がいる舞台に立って、定期的にタコ殴りにされる機会をつくってメンタルを鍛えてました! あとライブで話し合っては週に一度、対面でユーチューブを撮る際などにネタ合わせをしてました。あ! ただいま『コビアルク』でユーチューブやってます! ぜひ見てね! お願い致します! どうか!!!」
――ネタの作り方を教えてください
「某激安イタリアンレストランでデキャンタワインを傍らに、辛味チキンを嗜みながらネタ合わせをしています。仕事をください!!」
ここからはそれぞれに聞いてみました。
――最近やった仕事は
ジャクリン「お仕事ください…」
仲村「最近だと某ウルトラマンのCMナレーションなど」
――影響されたお笑い番組、芸人さんは
ジャクリン「吉本新喜劇とM―1。影響されたのは、芸人さんではありませんが同じ事務所所属の声優・金田朋子さんです!」
仲村「吉本新喜劇、関西ローカル番組全般。影響された芸人はラーメンズさんです!」
今後の活動について思いを聞いたところ、ジャクリンさんは「シビアな業界ということを肝に銘じつつ、いろんなことに挑戦したいですね!」、仲村さんは「しっかりと『お笑い』で粗品さんに褒められたいですね」との答えが返ってきました。
芸歴が短いからこそ、思いムキ出しで仕事を欲しがる姿勢は私も見習わなければ、と思わされました。これからも注目させていただきます。
☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。












