女優の秋吉久美子(71)が16日、娼婦役で出演する音楽劇「三文オペラ 歌舞伎町の絞首台」の上演を翌日に控え、会場の格闘技場「Shinjuku FACE」でオールキャスト14人と劇中歌「もりたあと Mack the Knife」など4曲を披露した。

 原作の「三文オペラ」は19世紀末の英ロンドンが舞台。社会の底辺の人々を描きながら、資本主義社会や道徳を痛烈に風刺した名作だ。今回、舞台を東京・新宿歌舞伎町に移し、新解釈で上演する。

 主役の悪党を演じる聖児セミョーノフ(41)は「濃いキャラクターばっかり。しかも全員悪党ってお芝居」と説明。「反モラル、反社会的」なところを見どころに挙げた。

「秋吉さん演じるジェニーは僕の元愛人だし、僕はヒモだった。で、奥さん・ポリーが(姉妹ユニット『チャラン・ポ・ランタン』の)ももちゃん。愛人がルーシー(元『乃木坂46』の真洋)、でもルーシーのお兄ちゃんのブラウン(渡部豪太)とも何だかBLなの?みたいな…」

 そのグッチャグチャぶりを、渡部は「体とセリフが一体になることを許さない、とんでもない演出がついている」と説明し、秋吉は「(芝居を)見ると、ちゃんと普通に大変そうじゃない(ように見える)という…そこが悔しいとこです」と付け加えた。

「チャラン・ポ――」ももは「何と言っても音楽がとてもへんてこりんというかトンデモ音楽で、一生懸命みんなで食らいついてる」と稽古を振り返る。キャストのひとり、旧芸名「ほっしゃん。」こと星田英利(54)は「すごくカオスな舞台なのでムチャクチャ感を楽しんでいただきたい」とPRした。

 加えて、客席に囲まれたステージは、上から見ると十字架型。古希過ぎての娼婦役は初めての秋吉は、こんな形のステージも「まぁ年齢より長く女優をやっていますが、初めてのこと」だと明かした。

「しかも方向音痴なので、その辺どうしてもみんなに頼りすがり、頑張って変なところから亀みたいに出てこないように気を付けながら、情婦ジェニーのかわいいところ、酷いところ、

色気たっぷりの秋吉久美子
色気たっぷりの秋吉久美子

ヤバいところ、かわいそうなところを、何もかも演じられたらいいなと思っています」

 個性的なキャストのことは「ありとあらゆる方面からお集まりいただいた方たちの才能と饒舌に、感嘆する稽古の日々でした」とリスペクトした。同舞台は21日まで全6公演。