シンガー・ソングライターの高山厳(74)が13日、14日の2日間、東京・文京区の「BAR MY PLACE」で「弾き語り2DAY’Sライブ~人生はバラードで~」を開催した。
高山は1971年に、ばんばひろふみ、今井ひろしとフォークグループ「バンバン」を結成し、大阪を中心にしていたが自分の活動を優先するため脱退。75年7月に「忘れません」でソロデビューした高山にとって今年はソロデビュー50周年イヤーにあたり、精力的に活動してきた。
一般的にバラードといえば失恋や片思いなど恋愛にまつわる曲が多いが、高山は「ほっこりとした幸せを感じられたり、エールを送るような応援歌もあったりするんですよね」と音楽観の幅を語った。結婚する長女に向けて自身が作曲した「嫁ぐ娘へ」(2009年)を歌う前にはこんなエピソードを披露した。
「娘から結婚すると言われて作ってあげたいなと思ったんです。当時、恐れていたことが、バージンロードを歩いてくれと言われること。大切に育てた娘を何で届けないといけないんだ、こんなバカげた儀式があるか! と思って神前式を願っていたんですが、やっぱり歩くことになって…。とても歌えなくてテープに録音したものを式場で流した曲なんです(笑い)」
2日目のアンコールでは「きよしこの夜」を加えて、一足早くクリスマス気分をファンに届けた。この日は全20曲を熱唱した。
終演後、2025年の歌い納めをした高山に改めてソロデビュー50周年を振り返ってもらった。
「現役である限り(50周年も)ひとつの通過点だと思っていたんですが、節目というものが大切なんだと思いましたね。今年はラジオにも出ましたし、どんな話をしようかと思って、いろんなことを思い出しましたね。いろいろな人に支えられてきた50年、感慨深い一年でしたよ」
歌うことを追求し続ける姿勢はこれまでもこの先も変わらない。本人にとってはようやくたどり着いた〝実感〟があるという。
「遅いって怒られるかもしれないけど、自分の声にこれまでの体験や思いが乗っているのがわかりました。人となりが声になっていくんですね。自分で歌っていて感動しました。歌わせてもらっているというか…。体調もいろいろあるんですよ。こうした歌えるだけの体力があるのは幸せなんです」
来年もやさしくて美しい声を響かせてくれそうだ。













