スペインで開催中の「第73回サン・セバスティアン国際映画祭」に出席した米女優アンジェリーナ・ジョリー(50)は21日の記者会見で、「もはや自分の国を認識できない」として、表現の自由への脅威に対する懸念を表明した。

 米人気コメディアンのジミー・キンメルによる米保守活動家カーク氏殺害をめぐる発言が不適切だったとしてキンメルのトーク番組が打ち切られるなど、リベラル派は「トランプ政権に批判的なメディアへの弾圧が行われ、言論の自由が脅かされている」と主張する中、ジョリーは自身の考えを示した。

 会見でジョリーは、「私は自分の国を愛しているが、今は自分の国が認識できない」とした上で、「個人の表現や自由を制限したりするものは、誰であれ、どこであれ、非常に危険だと思う」と発言。「われわれは皆、今、非常に厳しい時代を共に生きている」と続けた。

 フランスのアリス・ウィノクール監督による新作「クチュール」に主演したジョリーは、同作のプロモーションのためサン・セバスティアンを訪れ、記者会見では同監督らと同席した。この作品は同映画祭のコンペティション部門にエントリーされ、最高賞である「ゴールデン・シェル賞」を狙う。

 同作品でジョリーは、離婚と重病に直面する米国人映画監督役を演じ、「パリ・ファッション・ウィーク」を舞台に、仏俳優ルイ・ガレル演じる男性へ思いを寄せる。