写真家の山岸伸氏(75)の写真展「KAO 日本の顔―scene1141-1225―」が、14日から26日まで、東京・千代田区のオカムラガーデンコートショールーム(ニューオータニガーデンコート3階)で開催される。

 2007年から始まったポートレート写真展で、山岸氏はこれまでに1140人もの〝顔写真〟を発表してきた。今年もスポーツから政財界、文化人まで幅広いの著名人85人が加わった。

 なかでも山岸氏が思い出深いというのが、海上自衛隊の護衛艦「おおなみ」撮影に至るまでの人がつないだ縁だ。

「もともと僕は自衛隊の写真部隊(※正確には映像写真中隊)に興味があって、四谷に住んでいたころ、自衛隊の広報の方と知り合って習志野の第一空挺団から富士総合火力演習までいろいろ撮らせてもらった。このシリーズでは初代統合幕僚長の先崎一さんを撮らせてもらったこともすごく大きくて、やっぱり縁なんですよね」

 海上自衛隊に紹介してくれたのは、今回の写真展で靖国神社の宮司として顔を出している大塚海夫さんだった。実は大塚氏は元海上自衛官で、2020年には自衛官出身者として初めて特命全権大使に任命され外交官としても活躍。24年4月から宮司になった。山岸氏が撮影日に横須賀基地を訪れると、岸壁には全長151メートル護衛艦「おおなみ」と乗組員約180人が〝総員待機〟していたという。

「3~4人を撮ると思って準備していたのでびっくりしました。なにしろ大きいですからね、脚立がないと(画角に)収まらない。75歳の私が脚立に乗って、下半身フラフラになりながら片手で撮った写真なんです(笑い)。でも、この1枚がまた〝信用〟になって、いつかは潜水艦も撮れたらいいなと思っています」

 ほかにも会場にはプロレスラーの清宮海斗(ノア)やボクシングのWBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人など一線級のアスリートの写真も展示されている。

清宮海斗の写真の前でにこやかに笑う山岸氏
清宮海斗の写真の前でにこやかに笑う山岸氏

 また、7月19日(土)午後1時からはゲストスピーカーに東京カメラ部株式会社の代表取締役・塚崎英雄氏を招いてギャラリートークを実施。月・火・木・土・日が10~17時(最終入館時間)、水・金が10~18時。※最終日は午後3時まで

中谷潤人の写真を語る山岸氏
中谷潤人の写真を語る山岸氏