フジテレビは6日、元タレントの中居正広氏の女性トラブルに端を発した同局の問題を検証した番組「検証 フジテレビ問題~反省と再生・改革~」を放送した。

 番組の第一部「反省」パートでは、中居氏のトラブルの際、被害女性Aさんから相談を受けていた佐々木恭子アナウンス部長がVTR出演。2023年6月の人権侵害事案発生後、Aさんの体調を考慮するという観点で、連絡窓口は佐々木アナに一本化されていたことが明らかに。3月31日に公表された第三者委員会の報告書でも、「課せられた役割は管理職の職責を超えるものであり、会社の対応は不適切だった」と指摘されている。

 事案発生後、Aさんの体調悪化などを理由に同局はレギュラー番組の1つ残して降板することを決定。Aさんの伝えた役割を担った佐々木アナは「降板をお願いしているんですよね…。何とか自分がつらい経験を乗り越えて生きてこうと思っている望みをプツン、プツンと切っていくことをやらなくてはいけないのは…。本当にせざるを得なかったのか」と告白。

 さらに、佐々木アナは事案発生から1年後の昨年7月、Aさんがフジに退職の意向を伝えた当時を振り返る。「私は女性が退職する日を見送った時の光景っていうのは忘れないですよね。1人の女性が尊厳を傷つけられて、復帰を目指していたけれども。ある種、時間が経てば経つほど本当に絶望して辞めざるを得なかったんだ、っていうことを、非常に重く受け止めています。このことがきっかけで1人の女性が、好きな仕事を辞めなきゃいけないだってのはすごく思いました」と吐露。

 一方、中居氏の出演番組は継続し、社内には中居氏が映ったポスターが掲載され、Aさんが絶望していった様子が明らかになっている。

 佐々木アナは「一方、相手(中居氏)は特に変わらないでいるわけです……これは何だろうとはすごく思いましたよね」と当時の状況への強烈な違和感を口に。「(Aさんへの対応などが)足りなかったよねって、申し訳ないと思いましたよね。報告書では、外形的な意向しか把握できてなかったって書いてありましたけど、まさにそれです。もっともっと、聞いてほしいことがあっただろうなと思った」と、Aさんの思いを推測した

 佐々木アナを巡っては、6月5日、中居氏のトラブルに関与したとされる元編成幹部B氏らの処分が発表された際、「調査報告書におけるF氏(事案当時、編成制作局アナウンス室部長)については、産業医等の医師や上長の指示等に従い、女性Aに配慮した対応を一貫して行っていたことから、処分の対象とならなかった」と、異例の〝処分対象外の発表〟があった。10日付で「コーポレート本部アナウンス」の「局次長」に昇進することが決まっている。