シンガーソングライターの高山厳(73)が28日、東京・文京区の「BAR MY PLACE」で弾き語りライブを行い、全18曲を披露した。

 1975年7月に「忘れません」でソロデビューを果たした高山は、今年が50周年イヤーで精力的に活動中。この日は「旅」をテーマにセットリストを組み、ギターとピアノを演奏しつつ美声を響かせた。

 4曲目に選んだのは1970年代のフォークソングを代表するヒット曲「花嫁」(はしだのひりことクライマックス)。高山は「人生の大きな旅って結婚だと思うんですよね。女性の決意というか、そういった覚悟を歌い上げた名曲だと思います」と解説した。日本の離婚率を紐解いてみると、ピークは2002年の1000人あたり2・30%。70年は0・93と現在(約1・66)と比べても離婚は明らかに少なかった。

 旅を彩るものとしてマイカーも、その価値が今とは大きく違った。自身の曲「メモリー」には60年代後半、モータリーゼーションが到来する時代の若者の気持ちを込めたという。

「昔は車がステータスだったんですね。あちこち自由に行ってみたい思いがありましてね、作詞家のたきのえいじさんと2人で作った曲なんです」

 ライブ終盤では「人生を旅に置き換えて考えてみると、目的地に行けることもあれば、行き先を間違えることもある。それでも自分の財産になっているのかなと思います」と語りかけ、聴衆を深くうなずかせた。

 アンコールの拍手が鳴ると「暑い中、来ていただいたので、やらせてもらいますよ!」と笑顔で即答。はしだのりひことシューベルツの「風」(1969年)「戦争を知らない子供たち」で充実のライブを締めくくった。

 高山は今後、7月19日に東京・江古田マーキー、10月26日には東京・目黒BLUES ALLEY JAPANでライブを予定している。