26日に完結したフジテレビ系ドラマ「波うららかに、めおと日和」。芳根京子演じる主婦・なつ美と夫の海軍中尉・瀧昌(本田響矢)が、蛍舞う水辺で星空の下、愛を誓い合って終わった。昭和12(1937)年6月、結婚1年の夫婦にも「戦争」の影が忍び寄ってきた。

 瀧昌がお気に入りにしていた蛍が見られるスポットに、2人で出かけることを「わが家の恒例行事」にしようとするなつ美と瀧昌。だが、軍人の瀧昌は仕事柄、不在がちで予定は立ちにくい。なつ美は天の川とみられる星々が輝く夜空を見て、七夕の「織姫と彦星」に言及し、「2人にとって7月7日が特別なのは、1年に1日だけ会える日だからと思うんです。それと同じです」と自身と瀧昌になぞらえた。

 7月7日は、このすぐ後に別の意味で「特別な日」となる。中国で盧溝橋事件が勃発。これを機に日本は対中戦争とそれに続く太平洋戦争のドロ沼にはまり込んでいく。いずれ瀧昌にも戦闘任務が課されることは避けられそうにない。

 この〝天の川・蛍デート〟に先立ち、瀧昌は事故に遭った軍用船の救援に招集され、自身が乗り込んだ船もトラブルに見舞われた。何とか無事に帰還すると、なつ美は泣いて喜んだ。2人は以前、結婚指輪を6月か7月頃に取りに行くと決めてた。「まだ6月のうちに帰ってこられてよかったです」と瀧昌はなつ美に話した。とすると「7月7日」はほどなくして訪れる。

 X(旧ツイッター)では、「盧溝橋事件の日付を調べてしまった」「ほんの一瞬の幸せかもしれないと思うと切ない」などと2人の今後を案じる投稿も見られる。

 最後に活動弁士(生瀬勝久)は、「もしかすると戦争の気配を感じているからこそ、日常の小さな幸せがキラめくように輝いていたのかもしれません」と指摘。天の川と蛍は「キラめくように輝いていた」夫婦のささやかな幸福を浮かび上がらせる舞台設定だった。