社会学者の古市憲寿氏が3日、X(旧ツイッター)を更新。フジテレビの第三者委員会が同日、元タレントの中居正広氏サイドの要求を拒否したことに対し、私見をつづった。

 中居正広氏の代理人弁護士が先月30日に第三者に対し、調査報告書作成のためにヒアリング記録やその他証拠、事実認定のために使用した資料の開示を再要求。これに対して第三者委はこの日、あらためて開示拒否を文書で伝え「被害者に二次被害を与える危険性があることを懸念」も念頭に置き、中居サイドとの今後のやり取りを「差し控えさせていただくことといたします」としている。

 古市氏は「フジテレビの第三者委員会、迷走していますね」と切り出すと「『二次被害』を理由に回答を拒否するなら、そもそも3月31日、報告書も関係者だけに開示して、世間に公表しなければよかった。それなのに竹内朗弁護士たちは、わざわざ記者会見までしている。『二次被害』というマジックワードを武器に、説明責任から逃げ続けるなら、第三者委員会の信頼性そのものが失われかねない。6月2日の『日経新聞』にもありましたが、適当な事実認定で報告書が公開されることもあるのに、反論の手続きがないのも大問題」と疑問を呈した。

 中居氏サイドは性暴力認定で用いた世界保健機関(WHO)の定義について「公衆衛生上の予防や調査を目的とした概念であり、個別事案を判定するための法的指標ではない」とし「『性暴力』というレッテルを貼ったことは重大な人権侵害」と主張している。

 これに古市氏は「しかも中居さんの代理人が訴えるWHO定義を恣意的に使用したことの可否や、守秘義務の誤認という問題が、どう『二次被害』に当たるのかもわからない。本当に『二次被害』が当たる可能性があるなら、世間に非公表で回答していいかどうかを代理人に聞けばいい。相当にまずい、クリティカルな問題を認識しているからこそ、回答から逃げたと思われても仕方がないですね」と私見を述べた。