元ボンドガールの米女優ハル・ベリー(58)が、007を女性にするのは「正しいことではない」と考えている。

 過去数年にわたり、元ボンドガールの何人かが、ジェームズ・ボンドの性別の入れ替えを非難してきた。米メディアFOXニュースが14日、報じた。

「007/ダイ・アナザー・デイ」(2002年公開)のボンドガール、ハル・ベリーは、象徴的なジェームズ・ボンドのキャラクターを女性が演じるべきかどうかについて意見を述べた。

 13日、カンヌ国際映画祭の審査員を務めた際、将来のシリーズ作品で架空のスパイを女性に置き換えることについての議論について語った。

 ベリーは「007が本当に女性であるべきなのかどうかは分かりません。2025年に『ああ、彼女は女性であるべきだ』と言うのは良いことですが、それが正しいことなのかどうかは分かりません」と話した。

 ベリーは「ダイ・アナザー・デイ」で、ジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナンと共演し、ジャシンタ・〝ジンクス〟・ジョンソン役を演じたことがある。 

 女性版ジェームズ・ボンドというアイデアは、ハリウッドで10年近くにわたり議論の的となってきた。2017年には、ベリーも同様に、女性がボンドを演じるというアイデアを否定し、より独創的なキャラクターを推す考えを示した。

「女性にはタフであってほしいとは思いますが、ボンドが女性であるべきかどうかは分かりません。あのシリーズは、イアン・フレミングの物語という歴史に深く根ざしています。ボンドを女性に変えるなんて無理だと思います。その理論に基づいて、女性である新しいボンド・キャラクターを創造し、新しい名前を付けることはできるけど、ボンドを女性にすべきかどうかは分からないわ」

 長年にわたり、ジェームズ・ボンドの性別反転というアイデアに疑問を呈してきた元ボンドガールは、ベリーだけではない。2019年には、「007/私を愛したスパイ」(1977年公開)の女優ヴァレリー・レオンがこのアイデアを激しく非難し、ボンドは常に男性として成功してきたと主張した。 

 レオンは「彼は空想の産物です。多くの男性がボンドになりたがり、多くの女性がボンドと結ばれることを夢見てきました。どうして女性がボンドになるなんて夢想できるのでしょうか? 男性は女性を殺し屋や暗殺者として選ぼうとは思わないはずです」と語った。

 2024年に「007/慰めの報酬」(2008年公開)の英女優ジェマ・アータートンは、ハリウッドはこのキャラクターの伝統を尊重すべきだと述べ、このアイデアの不条理さを訴えた。

 アータートンは「女性版ジェームズ・ボンドって、メリー・ポピンズを男性が演じるのと同じじゃないですか? そういう話はよく聞きますが、きっと突拍子もないと思うでしょうね」と述べた。