歌手で女優・いしだあゆみさん(享年76)の訃報を受け、遺作となった昨年の前後編映画「室井慎次 敗れざる者」「室井慎次 生き続ける者」の公式X(旧ツイッター)は17日夕、スタッフ一同名義で「謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心から故人のご冥福をお祈りいたします」とポストした。

「映画の舞台・秋田にある商店の店主役で、最初出てきた時、一見いしださんと分からなかった。それくらい、田舎の老店主役に溶け込んでいた。滑舌はよく、あのおっとりしたしゃべりで、いしださんと分かった。柳葉敏郎演じる室井のよき理解者で、味のある役だった」とは映像制作会社社長。

 いしださんと言えば名曲「ブルー・ライト・ヨコハマ」(1968年)のイメージが強いが、70年代から90年代にかけては、映画賞レースで主演・助演女優賞を多く受賞した。その後は主演も後進に譲ることになるが、業界歴30年の映画関係者によれば「いしださんはそもそも、主演じゃないから取材は受けない、というスタンスだった」という。

「いしださんのような上の世代の役者さんはだいたいそう。取材申し込みがあっても、基本的にNG。ただ、読者の年齢層が高めの婦人誌とかは別で、映画のプロモーションを兼ねて稼働する(取材を受ける)ことはありました。近年はある意味、映画界ではなかなか表に出てこないレアキャラだったかもしれません」

 そう証言する同関係者によれば「いしださんに関して、撮影現場での悪い噂はゼロ。これまで聞いたことがありません。悪い噂ほど広がって伝わるものですが、それが一切なかった。あまりに大御所すぎて、現場でもスタッフたちとの間に距離があったんじゃないでしょうか」という。

 柳葉は昨年6月、ロケ地でのいしださんとのツーショットを自身のインスタグラムに投稿。「あゆみさん! 至福の時間でした… ありがとうございました!! また一緒にお仕事して下さい!!」とつづっている。コメント欄には、2日間エキストラとして参加した女性から「石田あゆみさんからは優しく寒くない?って声かけていただきました」(原文ママ)という書き込みもあった。