俳優で劇作家の松尾スズキ(62)が12日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて行われた「アンサンブルデイズ-彼らにも名前はある-」稽古場会見に演出家の杉原邦生とともに出席した。
同舞台は松尾が主任を務める俳優育成スタジオ「コクーンアクターズスタジオ」の卒業公演だ。松尾、杉原ら講師から演技を学んだ第1期生が青春群像劇で1年間の集大成を見せる。
脚本は松尾自ら書き下ろした。「24人というキャストの数で全員にある程度の見せ場が欲しいと思うと戯曲しかない。そうなると自分で書くしかない」と経緯を明かした。
笑いの要素もふんだんに盛り込んだ。「すべり散らかすんじゃないかという不安もあります」と苦笑いを浮かべるも「すべることも知らずに卒業することは俳優にとっては不幸なことなので」と生徒を思ってこその判断だ。
普段、劇団「大人計画」にて阿部サダヲや荒川良々ら個性派俳優をまとめている松尾にとって、次世代を担う若い俳優との関わりは新鮮だ。スタジオの主任にも大きなやりがいを感じている。「僕らの周りの俳優ももう超年取ってるんですよ。これからの俳優を育てて少子高齢化に少しでもあらがいたい」と思いを明かした。
若い俳優らの雰囲気も「若いころを思い出しますよね」と心地よい。レッスン後も稽古場に残り講師に質問責めする生徒らの姿勢について明かすと「大人計画で稽古してると、終わって振り返ると誰もいない。さみしいんですよ、飲みに行きたくても誰もいない」と嘆いた。












