【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。メジャーリーグでキャンプが始まり、いよいよシーズン開幕が迫ってきましたね。ドジャースの大谷翔平選手もキャンプイン。投球練習を開始しました。50―50という金字塔を打ち立てた二刀流の天才が今シーズンどんな活躍を見せてくれるのか。今からワクワクですね。
世界の舞台で活躍する二刀流の大谷選手に関連し、今週は芸人と監督の二刀流をこなすガレッジセール・ゴリさんの最新作「かなさんどー」を紹介します。
ゴリさんが本名の照屋年之名義で監督を務めた本作は親子と夫婦の愛を描いたヒューマンドラマです。仲たがいをしたままの父の余命がわずかだと知り故郷の沖縄に帰ってきた主人公の美花。父との関係修復に気が進まない美花でしたがある日、母の遺品の日記を見つけ、母の思いと夫婦の愛しい秘密を知ることになる――というストーリーです。
今作は親への感謝が大きなテーマです。当たり前ですけど子供って生まれた時にはすでに夫婦の子供なわけですから、親の男と女としての関係性とかを知らないんですよね。むしろ、逆に知りたくなかったりもして。でも、そこを知ったときにこそ家族の絆を再確認するというかね。その着眼点がすごく興味深いと感じました。見た後に自分も疎遠になってる家族に電話でもしてみようかなと思わされる一本で、親へのラブレターのような映画だなと感じましたね。
そしてなによりこの映画は、メガホンを取ったゴリさんの構成が本当にうまい! 時間軸を行ったり来たりしながら巧みに伏線を張り、それがきれいに回収されていきます。映画を料理に例えると、監督は料理人、脚本はあくまで素材なんですよ。素材は元々良い素材の話なんだけど、それを監督がアレンジした時に時間という時の流れをうまく利用して、見るものをハラハラさせる演出をして泣かせる。この展開がうまかったですね。最後の最後にたっぷりと泣かせてくれるので良い映画見たな~と気持ちの良い余韻が残りました。
2つの職業や立場を兼業することを「二足の草鞋」と言ったりしますが、大谷さんの登場を機に“二刀流”と称されるようになりましたよね。「かなさんどー」は照屋監督14作目の作品なんですが、タレントを本業としながらこれほどの映画を撮れるゴリさんの手腕には毎回驚かされます。恵まれた2つの才能を今後もフルに発揮させ続けてほしいですね! 笑いあり涙ありのハートフルな一作です。ぜひご覧ください。











