【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。先週14日はバレンタインデーでしたね! 親しい人、大切な人へ日頃の思いを伝えることはできましたか!?

 今年はバレンタインチョコ1粒の平均価格が400円を突破(帝国データバンク調べ)し、最高値を更新したことが話題になりました。来年以降もチョコの値上がりは続くのでしょうか。バレンタインといえば学校の一大イベントでもあります。学生たちが値段を気にせず、多くのチョコを買って渡し合える世の中であってほしいですね。

 さて、最愛の人へ愛を伝えるバレンタインデーに関連し、今週はタイムリープを題材に真の愛の形を描く新作「ファーストキス 1ST KISS」を紹介します。

 本作は、結婚生活15年の女性(松たか子)が交通事故で夫(松村北斗)を亡くす物語。ある日、タイムトラベルができることに気付き、過去で夫と再会を果たします。2人はすっかり倦怠期だったのですが、若かりしころの夫と接して愛を再確認。タイムトラベルの力を使って未来での事故死を防ごうと奮闘します。

 いわゆるタイムトラベルもの。この手のストーリーはどんどん複雑化していくんですよ。

 例えば過去に戻って何か変化を起こそうと思うんですけど、それで新たな弊害が生まれちゃう。それを戻すために別のアクションを取ったらさらにおかしなことになって結局、全部元に戻す、みたいなね。逆に言うと、そこからが見どころといいますか。

 どんな着地点を迎えるのか…が最大のポイントなのですが、今作はラストがすごい。松さんが演じる主人公が何度もタイムトラベルをするんですが、やっぱり未来を変えられない。夫を助けることができない――となった最後に取る、愛ゆえの選択が本当にどんでん返しというかね。夫婦の究極の愛を描いたタイムトラベル作品だと感じましたね。

 こうした映画を見るたびに僕が思うのは、タイムトラベルってやっぱり使えないほうが幸せなんじゃないかということです。過去に飛んで事実を変えるんじゃなくて、今を生きて1秒先の未来を変えることに全力を尽くすと。そうすると結果的に1年後、理想の未来が待ってるよってことになると思うんです。

 バレンタイン――それは家族、友人、恋人にありったけの感謝と愛を伝える大きな機会の一つです。現実にタイムトラベルはありませんから、今年はチョコを渡せなかったよという方も来年こそは気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。愛について考え直す機会をくれる映画です。ぜひご覧ください。