フリーアナウンサーの小倉智昭さんが9日午後3時8分、膀胱がんのため亡くなった。77歳だった。1999年から2021年まで朝の情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」(フジテレビ系)の総合司会を務め、日本を代表する〝朝の顔〟だった。

 小倉智明さんの約8年に及んだ闘病生活は壮絶だった。2016年に膀胱がんを公表する。

 親交のあった知人の話。「当時、医師から膀胱の処置について一部摘出を提案されたけど断りました。男性機能を失いたくないと思ったかったからです。そのため保存療法を選びます」

 ただ、18年にフジテレビ系「とくダネ!」出演前に大量の血尿が出て、慌てた。保存療法は限界があるとの判断で即、病院でぼうこうの全摘手術を受けた。

 21年には肺への転移を公表する。

「一連の治療の副作用で体調を崩します。22年には出演番組の地方ロケ後に倒れて一時、意識がもうろうとするほど危険な状態でした。腎臓が悪化していたんです」(同)

 昨年10月に腎うがんと診断され、左腎臓の全摘手術を受けた。その後は入退院を繰り返した。

「治療の副作用で歩行困難が見られるようになりました」(同)

 死期を悟り、今年に入って終活を本格化した。

「断捨離では自宅に大量にあった音楽のCD、映画のDVDの一部を処分しました。資産管理では複数ある銀行口座の一部を解約。残っていたポイントカードのポイントを消費していました」

 所属事務所公式サイトによると、小倉さんは先月に入って強い腰痛を訴えたため検査したところ、骨盤、腰椎および髄膜に転移が見られた。今月に入り体調が急変し、家族に見守られながら自宅で息を引き取ったという。「仕事に対する意欲が強く、先日まで積極的に仕事をこなす姿が目に焼きついています。生前に賜りましたご厚誼に深く感謝するとともに、ここに謹んでお知らせ申し上げます」とした。