ファン投票によって選ばれたトップレーサーが白熱バトルを繰り広げるSG「第51回ボートレースオールスター」が21日にボートレース多摩川で開幕する。ファン投票1位の峰竜太(39=佐賀)は出場停止処分により3年ぶりのオールスター復帰。絶大な人気を誇るスーパースターがまるで少年のような純粋無垢な表情で赤裸々に語った。
――復帰後初のファン投票でいきなり1位
峰 いやぁ~うれしかったですね。素直に。もう一生、1番になることはないな、と思っていたので。僕よりも稼いでいる人もいるし、強い人もいる中で僕を選んでくれたのでグランプリと同じくらいうれしさがありましたね。オールスターというのは僕の中で特別なものですから。この大会でドリーム1号艇(ファン投票1位)に選ばれることを大きな夢にして一番の目標にしてやっていましたから。
――2022年に4か月の出場停止処分(※)
峰 ファン投票1位で何回か選ばれたけど、僕が懲戒処分を受けてしまった。今までの栄光がなくなっちゃったと思いました。もう業界からも求められていないんだろうなあ、というところまで落ちた。
――復帰後も「峰人気」は変わらなかった
峰 復帰した節、記念復帰戦でもドリーム1号艇に選んでもらった。売り上げという面も多少あるのかもしれないけど、またやる気になりました。正直、夢もかなえちゃったし、もう終活じゃないけど、終わりに向けてレーサーとしてやっていた。でも、こういうのがあると、もうちょっと頑張って結果を出したい、と思うようになりましたね。
――現在のモチベーションは
峰 今、僕が思っているのは「もう一発、花を咲かせたい」ということですね。それがSGのタイトルなのか賞金王のタイトルなのかは分からない。でも、そういう感覚、熱いものはありますね。もう1回、オールスターか賞金王を取って、そうすると僕はボートレースに思いを残したことはなくなるなとは思っています。自分が選ばれた理由を考えた時に「そこが自分のオンリーワンなのかな」と感じましたね。
――投票してくれたファンへの思い
峰 ありがとうという感じです。僕らはありがとうを結果で返すことしかできないので、それが一番と思っていますね。オールスターで優勝するのが一番でしょうね。でも、そんなにうまくいかないのは感じています。
――SG復帰戦となった昨年10月の蒲郡ダービーでは、いきなり優勝というドラマも
峰 ダービーで優勝した時はこれだけ思いが強ければできるんだ、というのを感じました。何かそれに近いようなパワーは持って行きたい。思いだったり、自分の人生をかけて挑むことだったり、覚悟ですかね。それにスター性じゃないけど、そういうものを僕は持っていると思っています。できない可能性もあるけど、できる時はできるんですよ。自分の実力以上のものというか、何かそういう星みたいなものがある時はある。自分のスター性にかけてオールスターに挑もうかなと思います。
――22年7月に復帰してから優勝17回。そのうちSG1V、GⅠ4V
峰 正直、復帰してから出来過ぎですよ。こんなにうまくいくとは思っていなかった。でも、グランプリを走った時に「やっぱり賞金王を取るまではやめられない」と感じましたね。2回、グランプリを優勝しているけど、何か自分の中ですっきりしていない。やっぱり、もう1回、取りたい。走ってみて思ったのは取る力はあると思いました。あとは流れとか運とか自分の持っている自信を失わなければ…。でも、もう残りのチャンスは少ない、とも思っていますよ。10年とか長いスパンでは考えることはできない。
――グランプリに向けての青写真は
峰 まずはグランプリに向けてというのではなく目の前にある一節を優勝する。レースに呼んでもらったことを光栄に思って、その節を優勝することだけを走っていきたい。グランプリは「ご褒美」っていう感じです。毎節、毎節、優勝を取りに行って、そのご褒美でグランプリを走らせてもらえるっていう感覚です。
――佐賀支部の若手も台頭してきた
峰 自分のバトンを渡すじゃないけど、渡す人がいないと僕が頑張らないといけなくなるので渡す存在が出てきたことはいいことだと思う。僕が戦って何とかなると見せてあげないと後輩のやる気にはつながらないと思う。早く渡したい気持ちはありますね。からつ、佐賀のナンバーワンと言われた時に自分じゃなく後輩の名前が出てくるような時代になればいいなあと思います。ただ、自分が落ちてから、あいつらが1位になるのは違うと思うんですよ。だから、自分がある程度の力を持っていて、それを超えてくるくらいの力をつけてほしいと思います。自分が落ちたからあいつらが出てきたんじゃなくて、あいつらが強くなったから自分を超えていったというのが理想かな。それを強く思う。
――期待する候補は
峰 誰でもいいんですよ、弟子だったら。(上野)真之介、ヤマコウ(山田康二)でもいいし、定松(勇樹)、(末永)和也も逸材。賞金王を取ったりオールスターに選ばれたり、ちゃんとドリーム1号艇で走れるような選手になってほしいなあと思いますね。佐賀のエースというよりも全国的なエースになってほしいですね。
――プライベートは
峰 昔に比べたら楽に生きてますね。そこまで責任感を持たずに…。20代とか30代前半とかはボート一筋って感じでした。今はアパレルとかをやっているけど、そっちの人気も出たらいいなあとも思いますし、今はボートレース一筋じゃないですよ。ボートレースは結果が出て楽しかったのでやった。昔から自分の人生を豊かにすると思ってボートレースをやっているのでボートレース一筋で終わろうとは思っていないです。いろんなことをやってみたい。それがビジネスじゃなくても趣味にしても、そういうのが昔からある。サーフィンもそうです。楽しいな、と思うことをやってみたい。お金はそんなにいらない。でも、お金がないと食べていけないのでちゃんとそれが成り立つようなことをやりたいと思います。大富豪になりたいわけじゃないですよ。
☆みね・りゅうた 1985年3月30日、佐賀県生まれ。佐賀支部95期生。2004年11月にからつでデビュー。同年12月の福岡で初勝利。05年11月のからつで初優勝。09年2月の芦屋・九州地区選でGⅠ初V。17年7月のまるがめオーシャンカップでSG初制覇。通算102V。ボートレース界の最高峰グレードとなるSGではグランプリ2Vなど6V、GⅠ19V。23年の獲得賞金は2億87万200円。13日現在の生涯獲得賞金は17億915万8278円。
※<出場停止処分>2022年2月25日、日本モーターボート競走会は褒賞懲戒審議会を開催し、峰自身が主催するネット上の個人的なゲームイベントにおいて本来、ボートレーサーが交流を避けなければならないレース予想を行っている人物とネット上で接触。選手自身のルールに対する理解不足によりボートレースの信頼を失墜させたとして4か月の出場停止処分を下した。またSG競走についても選考期間と出場停止期間が重なったため1年10か月間、出場することができなかった。
















