新年度を迎え、多くの企業で入社式が行われた1日。SNSではエイプリルフール恒例の〝ジョーク合戦〟が繰り広げられ、多くの著名人が多種多様なうその投稿を披露した。一瞬でうそと分かるものから本当かと信じてしまうもの、さらに真偽がつかないものまで。投稿側はうそをつかない第3の選択肢も出ている。

 毎年「東京大学合格」「隕石研究者への転身」など、大胆なうそで話題を集める俳優の浅野忠信は、今回も自身の「X」(旧ツイッター)でフォロワーを驚かせた。

「浅野忠信二代目襲名披露式をドバイ国際コンベンションセンターにて行う運びとなりました。私はこれを機に引退し菖蒲湯の里を開く運びとなりました」と投稿。〝二代目〟とみられる男性の画像も掲載し、ファンからは「毎年楽しみにしてます」といった好意的な反応が寄せられた。

「ギャルに戻って!」「脱ギャルもいい」と賛否が分かれたのはモデルでタレントのゆきぽよだ。自身のアカウントで「ギャル飽きたから辞める」という文章とともに、ナチュラルメイクを披露。エイプリルフールを活用したイメージチェンジに多くの〝いいね〟が集まった。

 一方で、ジョークの規模感を間違えて、訂正に追われる著名人も存在した。元明石市長の泉房穂氏は「『少子化担当大臣になってもらいたい』と総理から連絡があった」「『食料などの生活必需品』については『消費税がゼロ』となる」など、政治にまつわるジョークを連発。その後、エイプリルフールと弁明したが、政界復帰もウワサされる人気者だけに、反響の大きさを受けて補足説明に追われることになった。

 歌手の西川貴教も「昨晩3年3ヶ月の運用を終えた#動くガンダムの次の移転先は、我が滋賀県になります。」という文章で、先月31日に横浜港での公開を終了した実物大ガンダム像が、自身の故郷である滋賀県に移転するというジョークを披露した。

 しかし、滋賀ふるさと観光大使を務め、県のPRも務める西川だけに、真に受けた報道各社から事実確認の連絡があったことを告白。「てっきり『んな、アホな』と失笑されると思ったら、今や『こいつなら行政の方を動かしかねん』と思われている模様… 以後気を付けます…」と反省の弁を述べた。

 多くの著名人が自身のジョーク投稿で一喜一憂する中、あえてうそをつかないという選択肢をとった芸能人も登場。先月9日にタレントのでか美ちゃんと結婚したお笑い芸人のサツマカワRPGは自身の「X」で「【離婚しました!!】ってエイプリルフールツイートしたら確実にウケるのですが、嘘でも【離婚しました!!】なんて言いたくないぐらい妻を深く愛しておりまして、確実にウケるものを優先できなくてごめんなさい」と妻のためにうそを自粛したことを説明した。

 この新婚ならではの内容に「素敵すぎる」「男前」といった反応が集まり、投稿は1日の時点で3万件以上のいいねを獲得。エイプリルフールも定番の行事となり、あふれかえるジョークに世間もやや食傷気味となっている昨今、安易に流れに乗らない姿勢も支持を集めているようだ。