「第66回ブルーリボン賞」の各賞が決まり、選考する東京映画記者会(東京スポーツなど在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が24日、発表した。主演女優賞は「こんにちは、母さん」の吉永小百合(78)が受賞した。
取材の冒頭で能登半島地震について触れた。
「まさかあんな大きな地震が起こると思いませんでしたし、まして『いのちの停車場』(2021年)の撮影で、金沢とか能登半島(の方々)には大変お世話になっていましたので、驚きましたし…。たくさんの方がご自分のおうちを失って苦しんでいらっしゃるというのを見ていると、胸が痛みます」
吉永は今回の受賞で昭和、平成、令和のすべてで主演女優賞を獲得したことになる。昭和37年度(1962年度)の第13回、平成12年度(2000年度)の第43回でそれぞれ受賞していた。
自身が若いころは「少しでも短くフィルムを使って演技をする」ことが俳優に求められた。「今はず~っと(カメラを)回していて、デジタル」。時代の変化を「浦島太郎」で例えた。
「撮り方とかも違ってきているから、自分で『浦島小百合』って言っています。どんどん変わっていってますね。現場ではあんまり言わないんですけど、自分ではそう思っていますね(笑い)」
ベテランの現役女優として今の製作陣に求めたいことは「デジタルになってから、いくらでも撮れるわけじゃないですか。だけど、やっぱり私たちは本番は1回だっていうことで最初からスタートしているので、よかったらあんまり撮らないで、それを大事にしてほしいっていう、その思いですね。何度も何度も撮って、それを監督があとでこう見てっていう形だけだと、ちょっとやっぱりやる方は大変だし、特にね、私ぐらいの妙齢になると大変ですね」。
「こんにちは――」で、親子役で共演した大泉洋とは、ともに配偶者がテレビ局出身ということもあり、撮影合間に盛り上がった。
昨年暮れには「おいしい北海道のおそばがあるから、ぜひ食べてほしい」と電話があり、そばが送られてきた。
「年越しそばかなと思ったら『いや、1日2日で食べてください』って。確か25日の日だったと思うんですけど、〝クリスマスそば〟だったんですね」
別作品で親子役で共演して以来、親交がある〝もう1人の息子〟二宮和也は、前年のブルーリボン賞で主演男優賞を獲得。二宮は来月の授賞式で司会を務めるため、再会を果たす。「ワクワクするような思い」だ。
二宮は昨年10月、旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)から独立した。
「独立するっていう発表をする前にメールをくださって、『こういう形になります』って言ってくださって、『応援するからね』って返したんですけど、大変だったと思うんですね。その決意するまで」
優しい〝母親〟のようなまなざしだった。
各賞は以下の通り
作品賞=「ゴジラ-1.0」
監督賞=石井裕也「月」「愛にイナズマ」
主演男優賞=神木隆之介「ゴジラ-1.0」「大名倒産」
主演女優賞=吉永小百合「こんにちは、母さん」
助演男優賞=佐藤浩市「愛にイナズマ」「せかいのおきく」など
助演女優賞=浜辺美波「ゴジラ-1.0」「シン・仮面ライダー」
新人賞=黒川想矢「怪物」
外国作品賞=「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」













